第588回 スタートも遅く、昨夏の経験者も少ない龍谷大平安はなぜ近畿の頂点に立てたのか?【前編】2019年03月11日

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【目次】
【龍谷大平安の練習の様子をギャラリーでチェック!】
[1]今までにない元気と負けん気で粘り強く勝ち続けた
[2]選手主体で挑んだ全国の舞台で見えた日本一への課題

 昨夏に甲子園通算100勝の偉業を成し遂げた龍谷大平安。秋は近畿大会を制して、2季連続の甲子園出場を決めた。元気と負けん気が武器のチームはまだまだ成長途上。5年ぶりの日本一を目指すチームの現在地に迫った。

今までにない元気と負けん気で粘り強く勝ち続けた



アップをする龍谷大平安の選手たち

 夏の甲子園では16強に進出したが、2年生以下でメンバー入りしていたのはレギュラーの水谷 祥平(2年)と北村 涼(2年)に加え、控えの野澤 秀伍(2年)、奥村 真大(1年)、川谷 優真(2年)の5名しかいない。

 「バッテリーが変わるということもあって僕は時間かかるなと。去年の時点で次の夏を目指さないといけないと思ってスタートしたんです」と新チーム結成当初を振り返る原田英彦監督。公式戦経験が乏しい選手が多く、天候不良で練習試合もあまり消化できずに秋の大会を迎えた。

 秋の京都大会は投手陣が苦しみ、苦戦を強いられる。それでも何とか接戦をものにして3位で近畿大会の出場を決めた。近畿大会が行われるほっともっとフィールド神戸はプロ野球でも使用される球場ということもあり、原田監督は「良い経験にしろや」と選手に呼びかけたという。

 近畿大会の1回戦は京都大会で台頭して背番号1を掴んだ豊田 祐輔(2年)のカーブがハマり、天理を9回途中まで3失点に抑えて4対3で勝利。続く準々決勝も市立和歌山に5対4でサヨナラ勝ち(試合レポート)してセンバツ出場をほぼ確実にする。

 粘り強く勝ち進んできたこのチームは大会期間中に急成長を遂げていた。夏と違って秋は週末にしか試合が行われない。そのため、1週間ごとに次の試合に向けての対策を練ることができたのだ。

 「1週間で目的を持って練習をこなしているうちに投げ込みもできましたし、そのピッチャーに対して打ち込みもできました。グーンと公式戦の中で伸びていったんですよね」(原田監督)

 チームが成長した要因を原田監督は「元気と負けん気、これが今までになくあった」と分析する。主将の水谷を筆頭に北村、奥村など元気な選手が多いのがこの代の特徴。持ち前の負けん気の強さで苦しい試合も粘り強く勝ち切った。

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奥村 真大(龍谷大平安) 【選手名鑑】
北村 涼(龍谷大平安) 【選手名鑑】
多田 龍平(龍谷大平安) 【選手名鑑】
豊田 祐輔(龍谷大平安) 【選手名鑑】
野澤 秀伍(龍谷大平安) 【選手名鑑】
三尾 健太郎(龍谷大平安) 【選手名鑑】
水谷 祥平(龍谷大平安) 【選手名鑑】
龍谷大平安 【高校別データ】

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