第586回 「ダークホース」ではなく「大本命」に  啓明学園(東京)【後編】2019年03月09日

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【目次】
【啓明学園の練習の様子をギャラリーでチェック!】
[1]投球練習の球数増で立ち上がりの不安定を解消
[2]一人でも違うベクトルを向いていたら勝てない

 2015年4月に、元プロ野球選手の芦沢真矢氏が監督に就任した啓明学園。就任以来、着実にチーム力を伸ばしていき、昨秋は遂に都大会本戦への出場も果たした。
 今回は、そんな啓明学園に訪問し、チーム力向上の裏側や今年のチームの躍進の理由について迫った。後編では、ブロック予選を勝ち抜き、東京都大会出場を果たした裏側に迫っていく。

◆元プロ監督が浸透させた「グランドに出たくなる野球」啓明学園(東京)【前編】

投球練習の球数増で立ち上がりの不安定を解消



啓明学園のエース・二宮悠河

 打撃力には一定の自信を持っていた一方で、エース・二宮悠河の立ち上がりや勝負所でのピッチングに不安があった啓明学園。そんな中で迎えた秋季東京都大会ブロック予選だったが、いざ大会に入るとエースの二宮が見違えるような投球を見せた。

 低めを丁寧に突いて、ロースコアの試合展開でも淡々と抑え続ける。不安のあった立ち上がりも、スムーズな試合の入りを見せ、打線が調子を落とす中で獅子奮迅の活躍を見せたのだ。
 二宮が秋季大会で大きな成長を遂げた理由を、芦沢監督は次のように説明する。

 「同じルーティンで試合に入ってるも同じ結果しか出ないので、何か変えていこうよと話をしました。例えば試合前の投球練習の球数を増やすなど、そういうところから改善して、準備ができていたか確認して試合に臨むようにしました」

 二宮自身も、試合前の投球練習の球数増加には手応えを掴んでいる様子を見せる。実際の球数も明かした上で、次のように語った。

 「これまでは試合前に疲れるのが嫌だったので、20〜25球くらいしか投げていませんでした。ですが投球練習を20球ぐらいプラスして、しっかりと投げ込むことで立ち上がりが良くなり、秋季大会は上手くいきました」

 試合前の投球練習の球数を増やすことは、不安もとても大きかった。だが、二宮は変化する勇気を持ったことで、自身の課題克服に成功し、秋季大会で大きな成長を遂げたのだ。

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