第554回 夢舞台を想定した機敏さと自信を深めた秋 関大北陽【前編】2019年02月10日

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【目次】
【関大北陽の練習の様子をギャラリーでチェック!】
[1]切り替えの速さを大事に
[2]あと一歩まで追い詰めた夏の王者

あと一歩まで追い詰めた夏の王者



ランメニューに必死で取り組む関大北陽の選手たち

 夏の北大阪大会は4回戦で準優勝した大阪学院大高に敗戦。主砲の赤松俊祐(2年)が主将となり新チームがスタートしたが、「中心選手がほぼ入れ替わるような状況で、大丈夫かなと思いながらスタートしました」と辻本監督は振り返る。

 野手陣には赤松に村田明日杜(2年)、倉岡朋輝(2年)と旧チームからのレギュラーが残っていたが、バッテリー陣が総入れ替えとなり、守備面に不安を抱えていた。実際に夏休みの練習試合では失点が多く、なかなか勝てなかったという。

 しかし、この期間が選手たちを成長させた。辻本監督は「チーム全員が考えて動くようになり、練習への意識が高くなりました」とチームの成長を認める。

 秋季大会は初戦の戦から苦戦を強いられた。4回裏にエラー絡みで3点差を追いつかれたが、7回以降に6点を奪って振り切って勝利を収めている。「気持ちの弱いチームだとズルズルいってしまうんですけど、そこで踏みとどまって終盤に追加点を取って突き放すゲームをやってくれたので、それが上昇するきっかけになりました」。辻本監督がこう話すように難しい初戦を乗り越えたことでチームは勢いに乗った。

 5回戦では好投手の上田大河(2年)を擁する大阪商大高に5対2で勝利。「素晴らしい投手から打って点を取れたことは彼らにとっては凄く大きかったと思います」と辻本監督はこの試合は選手たちが自信を深めた試合だと振り返る。



大阪桐蔭戦のベンチの様子

 そして準々決勝では3季連続の甲子園優勝を目指す大阪桐蔭と対戦した。辻本監督に秘策はあったのだろうか。「常勝軍団なのでなんとか慌てさせたいなという気持ちでした。選手に言ったのは『ひたすら戦え』と。戦術なんてなんもないですよ。あのチームには」。

 戦術よりも気持ちで負けないことを強調した辻本監督。選手たちはそれに応えるように善戦を繰り広げる。2点を追う9回裏には二死満塁から代打で起用された芦田亮太(2年)の2点中前適時打で同点に追いついた。さらに二死満塁と一打サヨナラの場面まで演出したが、あと一本は出ず。結局11回表に2点を奪われ、ジャイアントキリングを成し遂げることはできなかった。

 「サヨナラのチャンスがあったにも関わらず押し切ることができなかったので、そこがまだまだ弱さですね。やろうという気持ちが強くなりすぎて最後は相手が見れなくなってしまいました」と反省点を述べた辻本監督。勝利目前で敗れてしまったが、彼らの残したインパクトは確かに大きかった。

 関大北陽を破った大阪桐蔭は準優勝で近畿大会に出場。惜しくも選考に漏れてセンバツは逃したが、近畿大会で1勝を挙げている。勝負の世界にタラレバは禁句だが、もし勝てていれば…と思わせるような戦いだった。

 前編はここまで!後編では現在取り組んでいるオフシーズンの練習模様。そして春先への意気込みも伺いました。

(文・馬場 遼)

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関大北陽 【高校別データ】

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