第536回 甲子園10度出場の「YAOKO」 現代的マネジメントで躍進へ 府立八尾(大阪)【前編】2019年01月23日

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【目次】
[1]多くのOBの声援を力に変え戦う
[2]短い練習時間をプラスに考え夏8強

 夏は南大阪大会8強、秋は16強と激戦区の大阪で公立の進学校ながら結果を残している八尾。専用グラウンドがなく、完全下校が7時と決められた時間の中で成果を残したことを評価されて近畿地区の21世紀枠候補に選出された。甲子園の可能性が見えてきた八尾はどんなチームなのか。今回はその真相に迫る。

多くのOBの声援を力に変え戦う



練習中、選手間でミーティングを開いて何かを確認中

 八尾は創部が1915年と100年以上の歴史を誇る伝統校だ。26年春に甲子園初出場すると、その後もコンスタントに甲子園に出場し、春夏合わせて10度出場。52年夏には準優勝に輝いていた。それ以外にも4度の4強入りと甲子園で抜群の強さを見せている。

 学校の資料室には過去の栄光を示すものが多数展示されている。そんな伝統校だからこそOBの応援も熱心だ。就任6年目の長田貴史監督はこう語る。「公式戦になったら70代、80代のOBの方が応援に来て暖かく見守ってくれるので、凄くありがたいです」。多くのOBの声援を力に変えて彼らは戦っているのだ。

 長田監督は大阪市出身の41歳。大手前高から筑波大に進み、大学では主将も務めた。大学卒業後は一般企業に就職したが、その後、科目等履修生として教員免許を取得し、講師を経て2006年から柏原東に赴任。同校で7年間監督を務めた後、2013年から八尾の指揮を執っている。

 長田監督が指導で重視しているのが選手の自主性を伸ばすことだ。「ある程度練習の流れはできたので、ステップアップする時に生徒の主体性が必要」と感じた長田監督は、昨年から練習メニューを選手たちに考えさせている。昼休みに主将が監督に練習メニューを伝えてそれを了承するという流れだ。

 「どこまで成功しているかはわからないですけど、こちらが前に出ることは少なくなったと思います」と長田監督はその変化を語る。特に現主将の西浦 謙太(2年)は長田監督が「彼がキャッチャーに行くかどうかでガラッと変わる。チームの雰囲気を変えられる選手」と話すように、捕手としても主将としても信頼が厚い。彼がプレー、言動の両面でチームを引っ張っているのが練習を見れば一目でわかるほどの存在感を見せている。

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