目次

[1]古豪復活でなく、新生・沖縄水産
[2]沖縄水産の現在地

 前編では秋の沖縄県覇者・沖縄水産の監督、上原忠氏がいかにして選手たちを指導しているのか、その指導方法や原点に迫った。今回はチームの現在の状況を中心に沖縄水産に迫っていく。

 上原流の柔軟な指導方針がチームに変革をもたらす!沖縄水産(沖縄)【前編】

古豪復活でなく、新生・沖縄水産


 上原監督の指導に柔軟性と深みがあるのは、中学生への指導経験が基となっていることを頭に入れた上で、話を沖縄水産に戻したい。

 沖縄水産といえば、「古豪復活」というワードが浮かぶかもしれない。ある一面では確かその通りである。歴史をたどると沖縄水産には故・栽 弘義監督というカリスマ性のある神様のような指導者がいた。その頃の沖縄水産が復活という意味では、間違えていない。

 ただ、あえて「新生・沖縄水産」と言うワードを使いたい。

 それはまさに上原監督の柔軟性にある。上原監督は過去の指導方法や価値観に囚われていない。今の沖縄水産をみて、最善のやり方を考える柔軟性がある。この点において、まったく新しい沖縄水産を作っているからである。

 そんな沖縄水産にふさわしいワードは、「古豪復活」でなく、「新生・沖縄水産」に違いない。