第531回 『目標』ではなく『決意』の域へ!兵庫県の公立の雄・社が痛感した勝負への姿勢【前編】2019年01月09日

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【目次】
[1]「決意」の大切さを痛感した秋
[2]目指したのは「打ちにいって見逃せる技術」

目指したのは「打ちにいって見逃せる技術」



夕焼けに包まれる中行う打撃練習

 攻撃面では「低目のボールゾーンの変化球をいかに見逃せるか」を一大テーマに掲げ、秋季大会に臨んだ。「勝ち上がれば必ず待ち受ける、報徳学園林 直人くん、明石商中森 俊介くんクラスの好投手を攻略するにはどうすればいいか、ということを考えました。やはり好投手は低目のボール球を振らせるのがうまい。しかし、そのボール球をしっかり見逃すことが出来れば、好投手が好投手でなくなる。ストライクゾーンの甘いボールも必然的に増えてくるはずだと」

 ポイントは「打ちに行った上でボール球を見逃す」こと。はなから見逃すつもりで投球を待つのではなく、「しっかり打ちにいったけども投球がボール球だったから打つのをやめた」という見逃し方をチーム全体で追求した。

 「バッティング面で大事なことだとよく言われる要素ではありますが、実行するのは案外難しい。練習時から打ちに行く中で低目のボール球を見極める意識を徹底しました」

 テーマ誕生のきっかけは、昨夏、大阪桐蔭履正社が激突した北大阪大会準決勝だった。この試合、大阪桐蔭は1点ビハインドで迎えた9回、二死無走者から4連続四球で同点に追いつき、最終的に勝利を収めた。

 「4連続フォアボールで同点に追いついた9回、大阪桐蔭の選手達は待球作戦をとったわけではなく、あくまでも打ちにいっていた。四球狙いをしている打者は誰一人としておらず、打ちにいったけどもボール球だったから見逃していた。ストライクコースはどの打者もフルスイングしていましたから。甘い球がいけばもっていかれるというプレッシャーを相手投手に与えられていたからこそ、ストライクが入らなかったともいえる。そんなプレッシャーをいかに相手バッテリーに与え、圧力をかけていくことができるか。目指したのは、あの試合の大阪桐蔭さんの9回の打者陣のメンタルと技術です」

 秋季大会中、「打者の技術でもぎとった四球」は数多く見られた。
「もぎとった四球は、ベンチが『よっしゃー!』という雰囲気になり、ヒットよりも盛り上がるものです。チーム全体の四球は増えましたし、ボール球を振らなくなったことで好機に甘いゾーンにくるケースも増えた。今年の夏までにこの技術をさらに磨いていきたいと思っています」

前編はここまで。後編では、このオフの期間の取り組みや夏の甲子園出場に向けた強い決意に迫ります。後編もお楽しみに!

(文・服部 健太郎)

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