第530回  全力を尽くし西東京で一番いいチームを目指す! 昭和第一学園(東京都)【後編】2018年12月27日

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【目次】
[1]捕手としてチーム力強化に奮闘する
[2]西東京で一番良いチームへ”全力を尽くす”

 今秋の東京都大会は国士舘が10年ぶりの優勝を果たした。その国士舘が、決勝戦と東海大菅生戦と共に苦戦したのが二回戦の昭和一学園だった。高校野球としてはまだあまり知られていない存在かもしれないが、近年着実に力をつけてきており、強豪校にとっても油断ならない存在となっている。

 前編では、限られた環境の中で工夫を凝らし活動していく様子をお伝えした。後編ではチーム力強化に奮闘する捕手の存在や、西東京で一番良いチームを目指すための取り組みに迫っていく。

ハングリー精神でさらなるチーム強化目指す 昭和第一学園(東京)【前編】

捕手としてチーム力強化に奮闘する



グラウンドでの監督・土屋詩温

  投手陣をリードしていくのが、「グラウンドでの監督」という意識を持っている捕手の土屋詩温君だ。特に、「投手から信頼されるように、言葉の交換はたくさんするようにしていきたい」という意識は高い。だから、日々の練習でも、投手陣とのコンタクトは全員と行っていくように心がけている。それだけに、チームとしての課題も「みんな一生懸命に練習をしているのだけれども、自分も含めて小さいところでの気配りが出来ていないことが多い」と感じている。だから、それを少しずつでもなくしていくことが、来春にはさらに上へ行くことが出来るようになるのだと信じている。

 野手陣は、責任教師でもある中島勇気部長と高橋悠介コーチがグラウンドの使用可能状況を見ながらメニューを考えていく。休日などは、グラウンドへ来て見て、併用しているサッカー部や陸上競技部、ラグビー部など他部の練習状況が分かるということもあるからだ。メニューとしては、勢い個人練習が多くなっていく。

 打撃面ではマシンを使ってのバント練習や、約3キロの鉄パイプでのタイヤ叩き、横の変化球対策として背中の方向から投げ入れるティー打撃などに加えて、スイングはタオルを巻きつけてタオルのなびき方でスイングを確認していく練習も行っている。これは30本を8セット行う。また、別の班はその間にウエイトトレーニングで体幹や下半身を鍛えるなど、そつなくローテーションさせていっている。

 そして、全体練習としては走者をつけての一本バッティングをメインとして行っている。これは野手が投手として投げるということもあるが、打撃練習というよりも、走塁練習や、それに対処する野手のランダウンプレーや中継プレー、判断力の練習としての要素の方が大きいともいえる。そして、疑問点や問題点があれば、その都度高橋コーチや中島部長がアドバイスをしていく。田中監督は、そんな様子をさまざまな角度から見ているというスタイルである。

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国士舘 【高校別データ】
昭和一学園 【高校別データ】
東海大三 【高校別データ】
東海大仰星 【高校別データ】
東海大星翔 【高校別データ】
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東海大四 【高校別データ】

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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