第519回 勝負を楽しむ気持ちを継続し、僅差で勝てるチームへ 目白研心【後編】2018年11月27日

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【目次】
[1]指揮官も驚く勝負を楽しむ姿勢
[2]もう一歩先のチームへ
[3]これからもすべてに対して全力で取り組めるチームに

 前編では目白研心監督の鈴木淳史氏の選手の育成論や今に至るまでの経緯を伺った。後編の今回は日大三戦を振り返ってもらいつつ、今後のチーム作りの展望を明かしてくれた。

指揮官も驚く勝負を楽しむ姿勢



目白研心野球部・山田瑞記

 10月1日、都大会初戦の相手が日大三に決まった時、選手たちはひるむ様子はなく、気持ちを燃やしていた。正捕手を務める山田 瑞記が当時の状況をこう振り返る。
 「チーム全体として勝てばニュースだなと。勝ってやろうぜって感じです。燃えているというほど固くはなかったですが、程よく気合を入れていました。」

 鈴木監督も、選手たちの楽しむ・面白がる姿勢には驚きを隠せない。
 「やらないといけないではなく、やってやろうと面白がっていたんです。」
 その姿勢に心配もしてしまったほどだが、この野球を楽しむ姿勢こそが日大三を倒せた最大の勝因であり、今のチームの武器で、鈴木監督が選手から学んでいる部分でもある。そして鈴木監督はこの武器をなくさないことに一番注意している。

 だが、どうしてこんなにも野球を楽しめるのか。実は鈴木監督もわかっていない。選手間で勝手にできた雰囲気の秘密を、主将である加藤友朗に聞いてみた。するとその鍵は、先輩たちの姿にあった。
 「先輩方はトレーニングを妥協せずに追い込んでやっていました。その姿を見て練習に取り組む姿勢を受け継いでいます。ですが、それだけではなくここまでやるなら楽しくやりたいと新チームから選手間で話をしました。練習をやり切るだけではなくて、こだわってやったり、暗い雰囲気ではなく明るい雰囲気でやったりすることを意識しました。」

 この取り組みが結果として今の目白研心のカラーを作りだし、これが日大三戦でも発揮された。これがいつも通りのパフォーマンスに繋がったのだろう。



目白研心野球部・玉木結大レアンドロ

 だが鈴木監督が驚いたのはこれだけではない。実はもう一つ、選手の姿を見て驚いたことがあった。それは動じないこと、試合後も平然としていることだった。
 「終わったあとも喜んではいますが、落ち着いているんです。試合を楽しんでいますが、プロセスを楽しんでいるイメージですね。結果ではなく、過程なんです。楽しんでいるところが。」

 技術は相手が格上ですが、試合を楽しむことで力を発揮する、選手たちの面白がる姿勢には監督自身も勉強になるところがあった。だが、プロセスを楽しんで、試合後には楽しみ切っている。「その精神状態は凄い」と、選手たちの試合後の落ち着きに一目置いていた。

 相手は甲子園ベスト4の日大三。去年のチームは逆転劇が多かった。そのDNAは引き継いでいるに違いない。だからこそ冷静でなければならなかった。勝てるという気持ちが油断につながると戒めていた。

 キャッチャーの山田が「試合中はあまり勝てると思うと、ダメだと思っていた」と語れば、マウンドにいた玉木 結大レアンドロも「日大三は終盤に逆転できるチームでしたので、これで終わらないと思っていました。」
 相手の実力と底力を理解したうえでマインドコントロールを行い、その結果が今回の勝利に繋がった。

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