目次

[1]甲子園経験監督と前任監督が国分中央を作り上げる
[2]夏に繋がる野球をする
[3]3つの真剣勝負

 各部活の成績の垂れ幕が学校の周りを囲うフェンスに掲示されている。スポーツがどれほど強い学校なのか、その数を見れば想像ができる。校舎の外壁に書かれている学校名は「霧島市立国分中央高等学校」。

 今春の鹿児島県大会ではベスト4入り。準決勝の樟南戦では8対10で敗れたものの、接戦を演じて見せた国分中央。彼らはどんなチームで、何を考えて練習に取り組んでいるのか。監督、選手に話を伺い、その秘密を紐解いていく。

甲子園経験監督と前任監督が国分中央を作り上げる


 「昔は国分実業という名前の学校でした。元々は女子高で、今も女子が多いんですよ」と学校の歴史を語ってくれたのは、床次隆志監督である。

 優しい口調にあった雰囲気と笑顔が印象的な床次監督。国分中央での監督は現在2年目。その前は鹿児島商などで監督を経験しており、2007年の選抜に出場している。この世代には、中田 翔大阪桐蔭)や野村佑輔、小林誠司(広陵)などがいた。

 「自分をコントロールしたり、焦ったりしない芯のある選手。あとは周りから応援される人間性を兼ね備えたチームが甲子園にいる」と感じた床次監督は、今の選手たちにこのことを伝えながら毎日の練習に励んでいる。

 ではこのチームのモットーは何なのか。話を聞いてみると、「全力疾走・最大発声・真剣勝負」の3つを挙げてくれた。
 「前の2つ(全力疾走・最大発声)は前の監督、真剣勝負は私が付け加えたモノなんです」と言う。前の監督とは、現在、鹿児島玉龍で顧問をされている下村幸太郎氏のことである。実はこの男が国分中央の土台を作った。

 元々は女子高だった国分中央。野球部の部員数も3人だったときもあった。しかし下村氏のもと、チームを作り上げた。そのチームを支えたモットーこそが、「全力疾走・最大発声」だったのだ。この言葉に秘められた深い意味について、コーチであり顧問の小林誠矢先生が語ってくれた。