目次

[1]筋力強化で打線強化
[2]強力投手陣、守備、打撃を充実させ、ライバルに打ち勝つ

  岡山を代表する名門・倉敷商。春3回、夏10回の甲子園出場を誇り、プロ野球選手では今年1月に逝去した星野仙一氏、元ヤクルトの大投手・松岡弘氏、北海道日本ハムの若き強打の外野手・岡 大海など6名のプロ野球選手を輩出している。そんな今年は6年ぶりの甲子園出場がかかっている。甲子園出場のためにどんなことを課題において取り組んできたのか伺った。

筋力強化で打線強化


 すべては夏の大会のために標準を合わせてきた。新チームスタート直後、1年夏から活躍しているエース・引地 秀一郎が中心。引地をカバーできるチーム作り。打力強化、第二投手の強化、引地を盛り立てる守備力強化の3つが課題となった。まず秋は左腕・小引 智貴が成長を見せた。「努力もしっかりしているし、取り組む姿勢が素晴らしい」と森光監督が評価する小引と引地が両輪となって秋の県大会では優勝。秋では打力が仕上がらなかったが、それでも2人を盛り立てるようにしっかりと守ることができた。

 

 そうして迎えた中国大会だったが、盈進(広島)に敗れ初戦敗退を喫し、選抜を逃す。ここで倉敷商は課題だった打力不足を解消するため、筋力アップに着手。ただ筋力トレーニングに励むのではなく、専門家と提携し、専門的な知識を入れることで最大限に効果が発揮できるよう努めた。そのため練習のサイクルも変わったと森光監督は変わる。

 「ウエートを重視して、あまり練習量を増やさないようにしました。やはり筋肉量をつけるためには休養も必要なのでオーバーワークを防ぐ配慮もしました。ウエートする以外ではバッティングの量を増やしました」

 一冬超えて各選手の筋力的な数値は上がり、打球も鋭くなった。そして県大会に突入したが、打線爆発とまではいかず、最多得点は6。それでも決勝で関西を破り、中国大会出場。初戦の宇部工戦では11対3で勝利したが、準決勝の広島新庄戦では1対3で敗れた。この試合で左腕・小引が8回途中まで3失点の好投を見せたが、広島新庄の好投手を攻略できなかった。夏へ向けて「好投手攻略」が課題となった。