第508回 無駄を省く指導で「日本一の文武両道」を目指す 四日市(三重)2018年07月12日

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【目次】
[1]無駄を省く指導で「日本一の文武両道」を目指す
[2]継投策で三重県大会を勝ち抜く!

 1955年夏に三重県勢で唯一の全国制覇を経験している四日市。第1回大会から出場している伝統校であり、卒業生には東大や京大の野球部でプレーする選手もいる県内屈指の進学校でもある。「日本一の文武両道」を目指している四日市はどのようにして勉強と野球の両立を行っているのだろうか。

無駄を省く指導で「日本一の文武両道」を目指す



四日市野球部

 12年前に横山勝規監督が着任した当初からチームの目標を「日本一の文武両道」と掲げている四日市。高い目標を持ってそれを目指していることに意味を見出し、どうすれば勉強と野球の両立できるかを日々探求している。

 

 四日市は昨年度に東大11人、京大14人の合格者を輩出している進学校だ。下校時間が午後7時と決められているため、長く練習時間を取ることができない。その中で横山監督は無駄を省く指導を徹底している。

 

 例を挙げると、練習後の全体ミーティングは基本的に行わない。昼休みに選手を一つの教室に集めてミーティングを行い、重要事項を伝えている。またクールダウンも全体では行わず、自宅や下校中など各自で時間を作って体のケアに努めている。

 

 また、学習面でも学習時間を確保するために工夫を怠らない。四日市では学年+1時間を自宅学習の目安にしている。夜はなかなか学習時間を取れないため、朝早くに登校して勉強に取り組む部員が多い。東京工業大学への進学を希望している主将の佐藤 公泰(3年)も毎朝7時半から校内にある自習室を利用して勉強している。また、同校で練習試合を行うときには12時頃に試合を始め、午前中に学習時間を確保するなどしている。

 

 朝に勉強を行うことについて横山監督は「後ろの時間が決まっている勉強は集中してやりやすいんですよ」と説明する。野球も勉強も時間を決めずにやろうとすると集中力が低下してしまいがちだ。終わりの時間を予め設定することで効率良く取り組めると横山監督は考えている。野球も勉強も時間の区切りを決め、メリハリをつけるのが四日市のやり方だ。

 

 「日本一の文武両道」を掲げているだけあって夏の大会での目標はもちろん優勝。今年の三重県はセンバツ4強の三重や、好投手を擁する菰野などハイレベルな戦いが予想される。また初戦で対戦する松阪工も春季大会で地区大会を勝ち抜き、県大会では三重に5対9と善戦した強敵だ。横山監督は「一つ目から勝負です。松阪工は侮れない」と警戒している。

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コメント (1)
ゆきゆぅぶ2018.07.22 遠藤啓子
優勝した当時の
ピッチヤーで、
高橋正勝という選手がいたはず私も当時高校生、四日市高校を応援、正しく勝という名前を信じ優勝した当時を思い出し懐かしい青春時代が蘇った気がします

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