第475回 中央学院「普遍性」と「再現性」で中央学院旋風を2018年03月21日

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【目次】
[1]急成長の基盤となった「主将捕手・池田 翔」
[2]個人が頑張り、チームを引き上げる「サイクル」

[3]「普遍性」と「再現性」で聖地を沸かせる


 3月22日から開幕する第90回全国高等学校野球大会。今年は初出場校が10チームも登場するフレッシュな大会の中、昨秋の関東王者として初甲子園に臨むのが中央学院(千葉)である。過去、千葉県内では上位に勝ち進みながらも「あと一歩」が届かなかった彼らが、一気に壁を超えた理由とは?今回はチームコンセプトである「普遍性」と「再現性」にスポットを当てつつ、センバツで旋風を起こすためのファクターを探ってみた。

急成長の基盤となった「主将捕手・池田 翔」



急成長の基盤となった池田 翔選手とエース大谷 拓海選手(中央学院)

 一昨年秋は関東大会ベスト8。しかし夏では2回戦で銚子商に1対7で敗れ初戦敗退。中央学院・新チームのスタートは例年よりも早く始まった。そこで相馬 幸樹監督をはじめとする首脳陣は「試合経験が少ない選手が多かったし、ハードな日程をこなす中でどういう選手が出てくるのか」を図るべく、約60試合の練習試合を休み期間に設定した。

 結果は吉と出た。1年生三塁手・長沼 航など新戦力が数多く台頭した中央学院。ただ、その成果も、このまとめ役なくしてはありえなかった。「池田がいなければ関東大会制覇はない」コーチ陣が口をそろえる絶対的主将・池田 翔(新3年・捕手)。実はこの池田も努力で今の座をつかみとった苦労人である。

 千葉東リトルシニアから入学時は遊撃手。しかし、高2年春からはこれまで経験のなかった捕手にコンバートされる。ヘッドコーチ格の福嶋 翔平コーチはその狙いをこう明かしてくれた。
「彼は2年生の中でも野球頭が良く体格も打撃も良いので、早くから捕手にコンバートさせて新チームへ向けて育てたかったんです」。秋になると打線では中軸。守っては強肩を生かし、機転が利いたリードを見せた池田。さらに、池田の存在はチームの大黒柱・大谷 拓海(新3年)にも劇的な化学変化をもたらす。

 2年夏までは「自分の世界に入り込んで周りが見えていなった」と本人も認めるように気持ちにムラがあり、不安定なピッチングが続いていた大谷。そこで首脳陣は新チーム発足直後、遊撃手への一時コンバートを画策。「視野もだいぶ広くなったし、足の運び方を学んだことで、体重移動もよくなった」手ごたえを得た上で、腕の振りをスリークォーター気味にし、池田とのバッテリーを組ませたのである。
 「キャッチャーミットへ一直線に伸びるストレートを投げることができるようになった」のも池田への信頼感があってこそ。投手として大事なものを得た。さらに腕の振りもスリークォーター気味に変えて、こうして軸となる選手が池田を中心に育ったことが中央学院の秋躍進につながった。

【次のページ】 個人が頑張り、チームを引き上げる「サイクル」

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