第437回 KBC学園未来高等学校沖縄(沖縄)「自利利他」の信念のもとに2017年06月23日

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[1]野球部創設のきっかけと理念 / 指導方法
[2]3学年そろうまでの道のり / 敗戦から学ぶ
[3]頂点を掴むための心を成長


 いまから約3年前、沖縄県高校野球に第4の私学高校野球部が創設された。そのKBC学園未来高等学校沖縄(以下、未来沖縄)の初代監督に白羽の矢が立ったのが、豊見城高校(部長)、沖縄水産、そして那覇商(ともに監督)で甲子園出場し白星を収めてきた神山昂氏。

 那覇南・南部地区野球大会で昨年、今年と2連覇。同じく昨年の一年生中央大会では優勝を収め、この春の県大会では優勝することとなる沖縄尚学を相手に互角の戦いを見せるなど成果が見えている。この夏の選手権沖縄大会を制する可能性のあるチームのひとつ、未来沖縄の野球部へ訪問してきた。

野球部創設のきっかけと理念

神山 昂監督(未来沖縄)

 日本国民に広く愛されている野球。その中でも高校野球の愛され方は大きい。世界をつくる元気な学校をテーマにしている未来沖縄でも硬式野球部を立ち上げて、学校はもちろん地域社会にもっと元気を与えようと考えた。KBC学園グループの信念・信条となっている「自利利他」。無心になって他人の喜ぶこと、ためになること、他人の利益になることを徹底してやること。自分の本当の利益とは、人々の幸せを図っている行為そのものであるという理念は、野球部の選手たちの心にも深く刻まれている。

「内容を聞いてみたら、グループが持つ様々な分野を活かして生徒たちに資格を取らせて真の文武両道を目指そうと。野球だけで結果を残せばいい、ということでは無かった。」高校の教員として、高校野球の監督として走り切った定年後の神山氏の胸が再び熱くなった。

指導方法

 もちろん目標は甲子園出場を目指し全国優勝。そのサポートとして、ご自身の息子であり部長を務める神山剛史氏と前城大悟氏が、監督の脇を固める。
「二人とも東京六大学などレベルの高い大学野球を見てきて、そのノウハウを知っているし非常に情熱的。そこに僕の知識と経験を反映させていく。日を追うごとにどんどん選手たちのレベルアップが見られる。」

 昨年11月に行われた一年生中央大会。優勝した未来沖縄は現エースでもある新垣 龍希が週を隔てての土日4試合で完投。
「高校野球というのはひとつの柱があるもの」という神山監督。

 ピッチャー陣を見ている前城副部長も、彼らに週700球ほどの投げ込みを課す。
「夏の大会というものは普段の練習の1.5倍から2倍ほど疲れてくるものなのです。」

 野手陣を見るのは剛史部長。監督は巡回して全体を見る。それが県立高校では中々かなわなかった。
「一人で全部やってましたねぇ(苦笑)」

 指導陣、指導法の確立に続き昨年、グラウンドが完成。甲子園を目指す礎は着々と出来つつある。

【次のページ】 3学年そろうまでの道のり

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沖縄水産vs那覇国際【沖縄県 2018年 第45回沖縄県高等学校野球1年生中央大会】
沖縄水産 【高校別データ】
那覇商 【高校別データ】
未来沖縄 【高校別データ】

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プロフィール

當山 雅通
當山 雅通
  • 生年月日:1972/01/04
  • 出身地:沖縄県金武町生まれ。現在は沖縄市在住。
  • ■ 野球はもちろんだが、一番好きなのは球児たち。純粋で真っ直ぐな野球小僧を見ると自分のことのように嬉しくなる。
  • ■ 学生時代は、野球、サッカー、バドミントン、駅伝など多くのスポーツを経験。現在は、合計4チームの学童軟式野球チーム(主に4年生以下の低学年専属)を見てきており、やっぱり自分は野球が好きなんだなと実感。現在はオファーがなくコーチ業も休業中(笑)。だが10月に3歳になる三男坊が野球を始めたら、また復活する野望を隠し持っている(笑)夢は三男坊が甲子園へ連れて行ってくれることだが、まずは野球へ興味を持つようにしむけるようにと、現在悪戦苦闘中である(笑)
  • ■ 2012年より、高校野球ドットコムにて沖縄中心に情報配信
  • ■ 沖縄県の野球と題したブログCBスタジアムを運営
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