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第390回 明徳義塾高等学校(高知)「甲子園4強の要因は細部までこだわったゲームプランニングにあった!」【後編】2016年11月23日

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【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1]センバツからの「大修正」が夏の飛躍に
[2]「明徳義塾的ゲームプランニング」を、これからも活かす

 この夏、甲子園4強の明徳義塾。選手主導でプランニングをすることをお伝えいたしました。後編では夏の甲子園でどんなプランニングをして試合に臨んだのかを選手たちに語っていただきます。

センバツからの「大修正」が夏の飛躍に

ゴロ取りトレーニングに取り組む高村和志(明徳義塾高等学校)

 とはいえ、現3年生の歩んできた道は決して平たんではなかった。古賀 優大高村 和志がレギュラーメンバーだった2年夏は西村 舜の起死回生逆転打で敦賀気比(福井)に延長10回まで粘るも、馬淵 史郎監督就任後初となる夏の甲子園初戦敗退。秋の四国大会決勝戦高松商の後塵を拝し、センバツでは龍谷大平安(京都)に完敗。史上初の甲子園2季連続初戦敗退の屈辱を味わった。

 その後、チームは過去の反省を元に大修正を施す。守備面では「ビックイニングを作らせない」がテーマになった。捕手の古賀は「間合いを作る。配球を変える」。投手の中野 恭聖は「各回の先頭打者を打ち取ることや、ストライク先行させることに集中する」。

 内野手は「各回の1アウト目を取る可能性を高めるため、より相手打者の傾向を意識する」(高村)、「データを元にセーフティーバントなどにも対応できるように守備位置を変える」(大北 海斗)。外野手は「出会いがしらの長打をケアするために打者・点差・イニングによって後ろ目からのポジショニングを使っていく」(立花 虎太郎)、「内野手とのコミュニケーションを密にとる」(西村)。修正は細部にわたった。

 さらに夏は高知県大会から対戦相手を侮ることなくスタンドからの観戦やDVDによって研究を重ねた明徳義塾。その集積は春の四国大会でも対戦した鳴門(徳島)との準々決勝で沸点に達する。

「四国大会では球速が速かった(最速145キロ)し、ツーシームの対応に手間取ったので、そこの対応をしっかりしていたら、実際は疲労のせいか四国大会より球速もツーシームなどの変化量も少なかった」左腕・河野 竜生への対策が奏功した大北は2回の先制点を呼び込む中前打を含む3打数2安打。10安打3得点で攻略に成功。

 守備の部分でも「4番の手束(海斗)くんはバットが外回りだったのでインコースを意識をすることを意識した」古賀のリードに導かれて中野が3安打完封。「1・2番(日野 洸太郎鎌田 航平)は足が速い情報があったので、前目に守った」(高村)内野守備、「手束くんの出会い頭には気を付けて、あとは右中間・左中間を抜けた時のケアを確認した」(西村)外野守備。全てが完ぺきにこなせた。

【次のページ】 「明徳義塾的ゲームプランニング」を、これからも活かす

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大北 海斗(明徳義塾) 【選手名鑑】
古賀 優大(龍谷) 【選手名鑑】
古賀 優大(明徳義塾) 【選手名鑑】
高村 和志(明徳義塾) 【選手名鑑】
立花 虎太郎(明徳義塾) 【選手名鑑】
中野 恭聖(明徳義塾) 【選手名鑑】
西村 舜(明徳義塾) 【選手名鑑】
明徳義塾 【高校別データ】

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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