第297回 岡山理科大学附属高等学校(岡山)【前編】2015年12月28日

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【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1]トレーニングを一手に担う「和コーチ」
[2]毎日メニューが変わる「ヨガ系アップ」
[3]岡山理大附のトレーニングの様子を動画で紹介!

和コーチが仕掛ける「ヨガと鍛錬の融合」

 1962年に創部、1999年夏には岡山県勢初となる夏の甲子園準優勝を果たすなど、これまで春・夏5回ずつの甲子園出場を果たしている岡山理科大学附属高等学校。今季ブレイクを果たした高田 知季(亜細亜大~福岡ソフトバンクホークス)、そしてルーキーで初勝利を挙げた薮田 和樹、2年目のホープ・九里 亜蓮の亜細亜大卒、広島東洋カープ所属両右腕など数多くのプロ野球選手も輩出している同校では、昨年6月から就任した井上 和明トレーニングコーチが、一風変わったトレーニングを行っている。

 では、野球部では「和コーチ」と呼ばれる井上コーチの多彩なメニューとその意図とは?岡山市北部の小高い丘の上にある岡山理大附グラウンドにあったのは「ヨガと鍛錬の融合」であった。

トレーニングを一手に担う「和コーチ」

タイムは即座にノートに記入。後日ラインで経過が送られる(岡山理科大学附属高等学校)

 岡山理大附の練習グラウンドは校内にある野球部寮「笹ヶ瀬第1研修館・第2研修館」からアップダウンの激しい道を約2km北に進んだところにある。15時半が近づくと、これまでの静寂を破るように選手たちの駆け足が周囲の山々に響いきてきた。顔をしかめながら最後は急坂を駆け下りる選手たち。少し息を整えると、群がるようにバインダーノートに読み上げられたタイムを記入しに赴いた。

「野手陣は週2回、投手陣は週3回。その場でタイムを書いてもらって、月が終わるとラインで最高記録を更新しているかなど、進捗をあとで送信するんです。年間シートで見ると『サボっているな』とか判りますし、自己管理の指標にできますね」
タイムを読み上げる男性が、白い歯を見せ微笑む。

 この人こそが、昨年6月から岡山理大附のトレーニングを一手に担う外部トレーニングコーチ・井上 和明さん。愛称「和コーチ」である。

「和くんはもともとここ(岡山理大附)のOBですし、トレーニングにも精通している。僕は身体作りに力を入れていることが一番だと思っているし、それがないと技術は身に付かないと思っています。ただ、そこをなかなか優先できない事情もあるので、以前から来てもらいたいと思っていたし、指導の厚みにもなると思ってお願いしています。彼は今の子に合わせてよく指導していますし、アップやトレーニングへのモチベーションが高まることで動きにも表れていますね」

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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