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2023年ドラフト期待度ランキング 10位~1位 世代を代表する剛腕、スラッガーが集う中で、今年の暫定No.1になったのは?

2023.01.04

2023年ドラフト期待度ランキング 10位~1位 世代を代表する剛腕、スラッガーが集う中で、今年の暫定No.1になったのは? | 高校野球ドットコム
 

2023年ドラフト期待度ランキング 10位~1位 世代を代表する剛腕、スラッガーが集う中で、今年の暫定No.1になったのは? | 高校野球ドットコム期待度ランキング
・30位-21位
全国レベルの二刀流、好捕手、好遊撃手、スラッガーなどを選出!
・20位-11位
全国レベルの本格派右腕&左腕を多数選出!高卒プロ入りの可能性も!
・10位-1位
世代を代表する剛腕、スラッガーが集う中で、今年の暫定No.1になったのは?

2023年ドラフト期待度ランキング 10位~1位 世代を代表する剛腕、スラッガーが集う中で、今年の暫定No.1になったのは? | 高校野球ドットコム一覧
2023年高校生ドラフト候補リスト
2023年大学生ドラフト候補リスト
2023年社会人ドラフト候補リスト

 2023年の幕が開けた。今年も大人気企画である期待度ランキングがスタート。いよいよベスト10だ。10位までに入った選手たちは世代トップクラスの技量を持った選手といえる。今回はその10名について解説していきたい。

10位 明瀬 諒介内野手(鹿児島城西

今年の九州地区でドラフト的にはトップクラスの実力を持ったスラッガー。投手を兼ねているが、将来性は断然、野手だろう。

秋の大会で4本塁打を放ち、強靭な体格から醸し出す打席の威圧感は只者ではない。スイングスピードも速く、圧巻の飛距離を生み出すことができる。この1年間、鹿児島だけではなく、九州地区でもトップレベルのパフォーマンスが発揮できるか。まず九州大会出場ができるか、注目していきたい。

アピールポイント 投手を務めるが、実力は世代屈指のスラッガー

9位 佐倉 侠史朗内野手(九州国際大付

1年秋から真鍋 慧内野手(広島広陵)、佐々木麟太郎内野手(花巻東)とともに騒がれたスラッガーであり、本塁打の飛距離を見れば明らかに格が違うのが分かる。ただ、対応力という点では劣るところがあり、夏の甲子園では不発、秋も九州大会に出場できずに終わったため、不完全燃焼に終わった。

一塁手だが、それを補うほどの長打力はある。この1年、打ち続けて、九州大会あるいは甲子園出場ができれば、見方が変わるはず。今年は真鍋、佐々木麟というスラッガーがいるため、NPBの九州地区の担当スカウトから2人より良いと思わせることができれば、指名は実現するだろう。いろいろな面でレベルアップを見せてほしい。

アピールポイント 2季連続の甲子園を経験。飛距離に関しては世代トップクラス

8位 宮国 凌空投手(東邦

東海地区を代表する149キロ右腕。中日・根尾 昂投手(大阪桐蔭出身)を彷彿させるような投球フォームから投げ込む速球は勢いがある。昨秋からは変化球の精度が高まり、縦横のスライダー、カーブを器用に投げ分ける投球が光った。

投球術はレベルアップしているが、あとはテクニックと剛速球がうまくかみ合えば、指名圏内に入る投手ではないだろうか。

アピールポイント 高い身体能力を生かした投球フォームから繰り出す140キロ後半の速球が魅力

7位 堀 柊那捕手(報徳学園

昨春の県大会、近畿大会で評価を一気に高めたセンス型捕手。近年、上位指名を受けている内山 壮真捕手(星稜ーヤクルト)、松尾 汐恩捕手(大阪桐蔭ーDeNA)に負けない魅力を持った選手である。スローイング技術は2人と比べても負けてない。何より、走れるスピード型の捕手でもあり、評価は高まるだろう。今春センバツ出場に前進している報徳学園(兵庫)。センバツの舞台で大活躍すれば、上位指名は近づくだろう。

アピールポイント スローイング技術、脚力の高さは一級品のスーパー捕手

6位 坂井 陽翔投手(滝川第二

全国デビューが待たれる兵庫県No.1右腕。186センチの長身を生かした投球フォームから140キロ後半の速球と多彩な変化球で翻弄する。185センチ以上で縦回転を生かした投球フォームで総合力が高い投手は今のドラフト市場では高評価される傾向にある。今春に、そのまま球速が上積みされ、近畿大会にも出場できれば、そのまま上位候補に挙がる存在になるのではないか。

アピールポイント 投手としての総合力の高さは一級品の全国レベルの右腕

[page_break:5位〜1位]

5位 平野 大地投手(専大松戸

今年の右投手でNo.1は平野だといえる。ヤクルト・奥川 恭伸投手(星稜出身)を彷彿させるような投球フォームから繰り出す最速151キロの速球に、スライダー、カーブ、チェンジアップを器用に投げ分ける。相手打線のタイプに応じて、直球勝負でいくのか、変化球勝負でいくべきなのかを見極められている。変化球主体では、直球が走らないことが多いが、平野の場合、剛速球でねじ伏せることができるなど総合力は高い。千葉県といえば、好投手を多く輩出する県だが、過去10年ではNo.1の器を持っている。

球数がやや多く、延長戦になったこともあり、疲労度が多いことは気になる。うまく球数運用を行い、夏でピークに持っていけば、ドラ1クラスのパフォーマンスを見せてくれるかもしれない。

アピールポイント 右投手ならば世代No.1。ロマンを見せてくれる151キロ右腕

4位 真鍋 慧内野手(広島広陵)

1年から騒がれてきた真鍋を選出。圧巻の飛距離を誇り、多少、体勢を崩しても好投手からしっかりと強打を発揮できる技術の高さがある。かなりの強肩で、三塁手にも挑戦。三塁手としてレベルアップすれば、ドラ1評価も現実的になりそうだ。まずは出場の可能性が高いセンバツで大活躍を見せて、一気に評判を高めてほしい。

アピールポイント 広島のボンズ。圧巻の飛距離でファンを沸かせる大型スラッガー

3位 佐々木 麟太郎内野手(花巻東

今年の高校野球の顔となった大型スラッガー。体格が外国人スラッガーに負けないほどのスケールの大きさがあり、将来のスラッガー候補を獲りたいとなれば一番手に挙がるほどの実力を誇る。あとは甲子園に出場して、好投手から強打を発揮できるか。そしてU-18代表に選ばれれば、木製バットの対応力も問われる。ハイレベルな舞台でNo.1のパフォーマンスを発揮してほしい。

アピールポイント 高校通算106本塁打を記録したNo.1スラッガー

2位 東松 快征投手(享栄

東海地区では大学生、社会人を含めてNo.1の評価を受けている速球派左腕。過去に1位指名を受けた高校生左腕の中では最もスケールが大きい左腕であり、変化球の精度も高い。これほど負けず嫌いの一面を持った投手も珍しい。ファンを惹きつける要素を持った投手で、激戦区の愛知を勝ち抜き、甲子園に出場することができるか。

アピールポイント 最速152キロを誇る速球派左腕 変化球の精度も高まっている

1位 前田 悠伍投手(大阪桐蔭

1年生の時からハイレベルなパフォーマンスを見せ、昨年のセンバツではあまりにも完成度の高い投球に、社会人投手と評するほどレベルが高い。昨夏の大阪大会決勝戦で見せた140キロ後半の速球に、チェンジアップ、カットボール、ツーシームを内外角、高めに投げ分け、履正社打線を翻弄した投球は忘れられないものがある。これほどの投手のため求めるレベルが高くなってしまう。昨年の明治神宮大会は優勝に貢献したが、直球に物足りなさを感じた。センスが高い投手のため、競合でも取りに行きたいと考える球団もあるのではないか。好投手が多いこの世代で、「やっぱり前田がNo.1!」と思わせるパフォーマンスを発揮できるか注目していきたい。

アピールポイント 最速148キロの速球、チェンジアップ、カットボール、ツーシームで翻弄するNo.1左腕

(記事=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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