ヤクルトはドラフト1位に吉村 貢司郎投手(東芝)を指名することを公表した。

 吉村は最速153キロの剛速球と、多彩な変化球を投げ分け、ゲームメークを行う社会人きっての先発投手だ。

 日大豊山(東京)時代からその素質の高さに目を奪われ、取り上げてきた。3年春の1次予選の模様をピックアップした。

 この時から140キロ近い直球を投げていた。最後の夏は140キロ〜145キロをマークするまでになり、東東京大会で準優勝に輝いた。その後、國學院大を経て、東芝では2年目から社会人野球トップクラスの活躍を見せていった。今年も都市対抗に出場している。

 投球成績は以下の通り。

21年 公式戦6試合 防御率3.60 3勝1敗 30回 37奪三振
22年 公式戦6試合 防御率0.92 3勝1敗 39回 44奪三振

 防御率が改善され、2年続けて投球回を上回る奪三振を記録した。

 大学日本代表との練習試合で先発した試合を見たが、5回1失点の力投だった。

 常時140キロ台後半〜153キロをマーク。140キロ前後をマークするスライダー、フォークも別格だった。不調でもまとめるゲームメーク能力は非凡であり、完成度の高い吉村の単独指名が実現すれば、層が厚いヤクルト投手陣にとっても、さらに大きな戦力となりそうだ。リリーフエース・清水 昇投手(帝京出身)の國學院大の1学年下の後輩ということも、チームに溶け込みやすい条件の1つになるだろう。

 日大豊山時代から良い時、苦しい投球を見てきたものからすれば、ドラフト前から1位指名が決定して嬉しい限りだ。ぜひプロでは主力投手として活躍することを期待したい。

(記事=河嶋 宗一