ドラフト期待度ランキング 30位-21位 全国レベルの大型スラッガー、高校生トップレベルの強肩捕手、全国レベルの左腕を選出!
三塚琉生、山浅龍之介、武元一輝、清水叶人、伊藤千浩、森下瑠大
期待度ランキング
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全国レベルの大型スラッガー、トップレベルの強肩捕手を選出!
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高校野球ドットコムの大人気企画「期待度ランキング」。特にドラフト前に行うランキングは、最も注目度が高い。今回はプロ志望154名から上位50名を選出させていただいた。
今回は30位から21位を紹介するが、能力的には上位20名に入る選手たちと比較しても負けていないポテンシャルを持った選手たちばかりで、次のステージでは立ち位置が逆転してもおかしくない。それぐらい魅力が詰まった選手たちである。
森山暁生(阿南光)
昨夏の甲子園出場で、大きく注目を浴びた左腕。春季大会では多数の球団スカウトが視察した試合で20奪三振をマークしてアピールするなど、勝負強さが光る。140キロ前半程度であるが、角度があり、低めやコーナーギリギリに決まるのが大きな強みだ。切れのあるスライダーで勝負する。球の質が良く、総合力も高いので、全国レベルの左腕といっていいだろう。
武元一輝(智辯和歌山)
米国の大学留学が噂されている逸材だが、この夏、見せてくれたパフォーマンスは十分、ドラフト候補に値するものがあった。指がかかった時の145キロ〜149キロの直球は今年の高校生でもトップクラス。思わずうなされるものがあった。さらに130キロ台のフォークも落差があり、スライダー、カットボール、ツーシームなど多彩な変化球を投げ分け、ポテンシャル自体は高校生トップクラスだった。
打者としても前さばきの打法で、次々と長打を生み出す。
投打ともに魅力あふれる選手だった。夏前にインタビューした時、思考力の高さに驚かされた。今回の選択も武元らしいと実感した。どの進路になっても活躍を見せてほしい。
伊藤千浩(東北)
今年の春季東北大会で花巻東を破り、話題となった大型右腕。140キロ前後ながら空振りを奪える球質の良い直球が魅力だが、将来性は完全に野手。振り幅が大きいスイングで、次々と長打を記録する。
スラッガーとして魅力があり、若手スラッガー候補を確保したい球団にとっては魅力的。低めの球に対しての対応力も高く、また140キロを投げる投手ということで、強肩も兼ね備えており、鍛えがいのある選手ではないだろうか。
森下瑠大(京都国際)
今年の年明けでの期待度ランキングでは上位に入っていたが、センバツ以降の低調が痛く、この順位にさせていただいた。それでも万全の状態ではなくても、パフォーマンスのレベルは高い。投手としては140キロ前半の速球に加え、ハードな曲がりを見せるスライダーの切れ味は一級品。そして打者としても完成度の高い打撃フォームで、長打を量産する。
怪我がない状態でもっと躍動できていれば、高い順位だった。森下の場合、怪我なく、しっかりと上積みができれば、3年後には1軍でも活躍できる選手ではないだろうか。京都国際の小牧監督も勝負勘の良さを絶賛していたが、ぜひプロのステージでその持ち味を発揮してほしい。
山浅龍之介(聖光学院)
この1年、全国舞台で活躍を見せ、大きく評価を上げた好捕手。国体でも2試合で11打数5安打をマークするなど、どの大会でも高いパフォーマンスを見せた。打撃も下半身の使い方が非常にうまく、広角に打ち返すことができる。
捕手としてもスローイングタイム1.8秒〜1.9秒台の強肩を持つ。聖光学院・齊藤監督は、リードセンスや、勝負勘の良さを絶賛する。観察力の高さでピンチを度々救ってきた。ディフェンス面は今年の高校生でかなり完成されている。
[page_break:25位〜21位]井坪陽生(関東一)
今年の関東地区ではトップクラスの評価を受けていた大型外野手。今年の春季関東大会では、14打数6安打の活躍を見せた。自分が打ちやすい形を追求し、広角に鋭い打球が打てて、さらにとてつもない飛距離を誇る本塁打を見せてくれる。
また、強肩も魅力で、関東一で仕込まれた走塁技術も高く、走攻守三拍子揃った大型外野手。粗さがなく、対応力も高い。次のステージではどんな成長を見せてくれるか楽しみだ。
田中多聞(呉港)
春季大会が終了してから一気に浮上した強打の外野手。高校通算48本塁打を記録した長打の源は、強靭なパワーを生かしたフルスイング。肉体的な素質に恵まれ、プロで活躍する共通的な素質が備わっている。スラッガーでありながら、脚力があって強肩でもあり、総合力も高い。ファイト溢れるプレースタイルも魅力的。
次のステージでもスラッガーとして素質を開花させることができるか注目していきたい。
三塚琉生(桐生第一)
今春の群馬県大会、夏の群馬大会でもド派手なホームランを見せていただいたが、いずれも飛距離が桁違い。高校生離れどころか、アマチュアでもトップクラスの飛距離がある。肉体的な素質、パワーはずば抜けており、投手としても144キロをマークするほどの強肩だ。
走塁技術も高く、守備への意識も高く、守備範囲も広い。ただ、夏の大会直前で怪我を負い、大会終盤に合わせて、打席に立ったが、明らかに本調子ではない。それでも根気で次々と長打を打ち返す姿は見ていて気持ちを打たれるものがあった。
技術、ポテンシャルが高いだけではなく、熱いマインドを持った逸材としてピックアップした。
清水叶人(健大高崎)
今年の高校生左打ちの捕手ではNo.1の捕手。木製バットながら、無駄のないスイングで次々と高速打球を打ち返すだけではなく、約20分間打ち続け、それでも打球速度が落ちない体力がある。スローイングタイム1.8秒の強肩は、全国トップクラスではないか。前向きなマインドも強く、健大高崎・青柳監督も身体能力の高さを絶賛していた。
本塁打量産できる捕手として化ける可能性を持っている。
内田湘大(利根商)
夏の大会中、関東地区の野手でトップクラスの評価を受けていたのが、内田だった。ポジションは一塁手だが、かなり魅力的な素材だ。構えが安定していて、対応力が高い。速球、変化球にも対応し、広角に長打が打てて、特大本塁打も打てる。投手としても140キロ後半の速球を投げる能力もあり、野球選手としてのポテンシャルは高い。
常に声を張り上げ、周りを盛り立てる姿があり、中心選手としての自覚も備わっていた。
スラッガーとしてのポテンシャルの高さや、気配りができるマインドを見ても、今年の高校生野手でもトップクラスに入る人材だと実感した。
(記事=河嶋 宗一)