目次

[1]札幌学生野球連盟、北東北大学野球連盟、関甲新学生野球連盟
[2]東京六大学野球連盟
[3]東都大学野球連盟
[4]首都大学野球連盟、千葉県大学野球連盟、神奈川大学野球連盟、北陸大学野球連盟、愛知大学野球連盟
[5]関西学生野球連盟、関西六大学野球連盟、阪神大学野球連盟広島六大学野球連盟】
[6]大学生リーグ別ドラフト選手候補

【東京六大学野球連盟】


蛭間 拓哉外野手(浦和学院-早稲田大)
打者としてのスケール感は今期ドラフト候補のなかでトップクラスの左バッター。内外角を全方向にスタンドまで運べる技術を持っており、特に外角球に対してバットを振り切って反対方向へスタンドインさせる姿は圧巻の一言だ。パワーだけではない確かなテクニックで、昨シーズンまで積み重ねた10本の通算本塁打数をどこまで伸ばすか興味は尽きない。副主将としてチームを引っ張るなど影響力も高く、今年の東京六大学の顔と言っても過言ではないだろう。

中川 卓也内野手(大阪桐蔭-早稲田大)
所属したチームを“常勝チーム”としてまとめあげる「ザ・キャプテン」。それが中川卓也という選手の真骨頂だ。最終学年となった今季、当然のように早稲田大の背番号10を背負い、華のポジションである二塁手に挑む。昨年秋のシーズンは10試合で12安打を放ち、打率.333と飛躍を遂げた。加えて11四死球を選ぶなど選球眼も向上。犠打や進塁打など、状況に応じた打撃をもともと得意としており、更にチームにとって欠くことのできない選手になったと言えるだろう。有終の美を飾れるかに注目が集まる。

斎藤 大輝内野手(横浜-法政大)
“和製ミゲル・カブレラ”と呼びたくなるような右の強打者。コンタクト能力と対応力は群を抜いており、打球が自然とヒットゾーンへ飛んでいく。猛者が集う東京六大学野球で、2021年の春・秋連続でベストナインを獲得した実績が全てを物語っており、春は3本塁打を含む13安打で打率.342。秋は警戒が強まるなかで14安打し、打率も.438と手が付けられなかった。将来的には打率も長打も高いレベルの成績を継続して残せる選手に成長していってほしい。その第一歩として六大学最強の打者の地位を固めたい。

山田 健太内野手(大阪桐蔭-立教大)
三拍子そろったプレーと甘いマスク。動きのすべてに華があり、一挙手一投足から目が離せない今季再注目の内野手だ。実力ももちろん折り紙つき。春夏連覇を果たした大阪桐蔭「最強世代」の一員として鳴り物入りで立教大に入学し、昨シーズンまでに東京六大学現役選手最多の62安打を放っている。通算本塁打も7本と長打力を兼ね揃え、法政大の齊藤大輝内野手と並んでアマチュアトップレベルの右打者といえるだろう。マークがさらに厳しくなる今季、通算100安打を目指すとともに圧倒的な成績を残してプロの門を叩きたい。

道原 慧外野手(駒大苫小牧-立教大)
50メートル5秒9という爆発的なスピードを持つ今季注目の外野手。3年時の2021年春のシーズンにレギュラーをつかむと、その初戦にランニングホームラン。最終的にチームトップの5盗塁を記録し、一気に六大学を代表するリードオフマンに成長した。その後、大学日本代表候補強化合宿に初参加するなど、172センチと小柄ながら野球センスを高く評価されている。ポイントゲッターとなる山田健太内野手の前で出塁する回数が増えれば、2017年の春以来となる栄冠が立教大に近づくことは間違いない。

荘司 康誠投手(新潟明訓―立教大)
188センチ、90キロという均整のとれた体格を生かし、高い角度をつけた投球を売りとする本格派右腕。決め球のスプリットが低めに制球されたときは高確率で空振りがとれ、2022年春季リーグの早稲田大戦では同じくドラフト候補の蛭間拓哉外野手から三振を奪った。打撃もよく、今季すでに2本塁打と打者顔負けの飛距離を持つ。しっかりとしたアピールポイントを持った投手であるため、自軍の戦力と考えるプロ球団も多そうだ。

島田 直哉投手(龍谷大平安―立教大)
185センチ、90キロで同僚の荘司康誠投手とほぼ同じ体格ながら、こちらはより体を大きく使ったダイナミックなフォームが持ち味。最速148キロの速球と鋭く落ちるスライダーで三振を奪える。2022年春季リーグの法政大戦では、先発投手のアクシデントを受け3回から登板。5イニング1失点と見事にロングリリーフを果たすなど、使い勝手の良さも魅力。投球テンポもいいので、チームに流れを引き込むことができる点も魅力である。

生井 惇己投手(慶應義塾―慶應大)
グラブを持つ右手を高く上げ、そこから重心を沈めて投球するダイナミックな左腕。最速152キロを誇るうえに、上手からも横手からも投げることができるなど、まさに変幻自在という表現が相応しい。176センチという身長ながら、速球で押す投球スタイルで、三振を量産できる本格派。加えて変化球を低めに制球する能力にも長けている。3年秋までに25試合登板を果たすなど大舞台での経験が豊富で、勝負どころでのリリーフにも適性があるかもしれない。今後の進路が注目される。

下山 悠介内野手(慶應義塾―慶應大)
広角に打球を飛ばすバットコントロールは学生野球界の中でも随一。特にランナーが一塁に居る時に一、二塁間に引っ張る技術は一品で、充実期を迎える慶應義塾大において卓越したチームバッティングで貢献する好打者だ。投手力が高い六大学において、出場機会を増やすごとに三振数を減らしていったミート力の高さにも是非注目してほしい。主に三塁を守る内野守備も堅実で、2022年からは主将にも抜擢されるなど、ますますチームの中心として欠かせない選手となった。ライバル早稲田大の中川卓也二塁手とのキャプテン対決にも負けられないところだろう。

増居 翔太投手(彦根東―慶應大)
171センチの小柄なサウスポー。直球は平均140キロ前後だが、打者の手元でのキレが抜群で空振りを奪うことができる。三塁側のプレートに立ち、左右の打者のアウトコースで三振を取る投球術が特に光る。それを可能にする抜群の制球力や、タイミングを外していく技術に体格のハンディを補う工夫が感じられる。四死球も少なく、総合的にレベルの高い投手だ。2022年春季リーグも既に4勝を挙げ、東京六大学リーグ通算11勝の実績は伊達ではない。勝ちを導けるピッチングに今後も注目だ。

山本 晃大外野手(浦和学院-慶應義塾大)
大学4年時まで東京六大学で無安打ながら、名将・堀井哲也監督に「外野で3番を打ってほしい」と言わしめた左の強打者。その声に応えるかのように2022年春季リーグでは50打数17安打、打率.340と眠っていた才能が開花。とりわけ光るのが長打力で、今季2ホームラン。

 2回戦の東京大戦では初球の厳しいインコースのボールを、腕をたたんで見事に右翼席まで運んだ。それでいながら主将の下山悠介内野手と同じく、広角に打ち分けるシュアさも併せ持つ。打席内で様々な打撃を表現できる選手だ。右翼からの糸を引くような強肩にもご注目。

蓑尾 海斗捕手(日南学園―明治大)
 勝負強く、試合を決定づける働きができる選手だ。明治大が6季ぶりの優勝を飾った試合でも、決勝の右犠牲フライを放ったのは彼のバットだった。ミート力が高く三振数が少ないうえ、バットコントロールの上手さを生かして広角に打球を飛ばせるのが持ち味。

 優勝に貢献した2022年春季シーズンにおいて、打率は.241と低かったが、犠打5、四死球8とチームに様々な形でプラスをもたらした。打点8の成績も見事で、「常勝チームに蓑尾あり」と呼ばれる日も近いかもしれない。

村松 開人内野手(静岡―明治大)
俊足好打の左バッターだが、しっかりと腰が入ったスイングができる強打者の側面も持っている。当て逃げのような打撃はせず、強い打球を一、二塁間に放つことができる。犠打も上手く、三振することはほとんどないと言っていい。

 塁に出ては50メートルを5秒8で走る快足があり、相手にとっては嫌らしいこと、この上ない選手だろう。下級生の宗山塁内野手(2年=広島広陵)が遊撃を守る機会が増え、本職の遊撃から二塁手へポジションを移した。現中日監督の立浪和義氏のように、コンバートをバネに内野手としての引き出しを増やしながら、二塁手を極め、プロの舞台に飛び立ちたい。

井澤 駿介札幌南(札幌南ー東京大)
東京大のエースとして今秋、慶應大相手に勝利投手を収め、注目を浴びている井澤 駿介投手(札幌南)。プロ志望届も提出し、ドラフト指名を狙っている。

 左足を高々と上げ、コンパクトなテークバックでしっかりと右肘を上げて、打者寄りでリリース。常時130キロ後半の直球と130キロ近いスライダーのコンビネーションで勝負する。球速表示はそれほど出ていないが、しっかりと指にかかった時は空振りを奪うことができるなど、球筋の良さを実感する。おそらく回転数は高い数値が出ているのではないか。卒業後は、どのステージに進んでも楽しみな投手だ。

橋本 達弥投手(長田ー慶應義塾大)
慶應大期待の速球派右腕・橋本達弥投手(長田)。長田高校時代は最後の夏、東兵庫大会ベスト8まで進出した。慶應大では、3年春、大学選手権決勝戦の9回にマウンドに上り、三者三振で締め、胴上げ投手となった。そして最終学年では、11試合を投げ、防御率1.53の好成績を挙げ、最優秀防御率を獲得。大学日本代表にも選ばれた。今秋のリーグ戦でも好投を見せている。

 そんな橋本の魅力といえば、すべてにおいて高水準の投球ができるところにあるだろう。下半身主導の投球フォームから繰り出す投球フォームから繰り出す直球は常時140キロ後半を計測。リリーフ時では150キロを連発するほどのパワーがある。スライダー、落差が鋭いフォークなどを淡々と投げ分けていき、打者を圧倒する。リリーフタイプとしては戦力として期待できそうな逸材。果たして指名は届くのか注目だ。