Column

山田、蛭間などのドラフト候補が世界の舞台で躍動した侍ジャパン大学代表野手陣を総括!

2022.08.04

山田、蛭間などのドラフト候補が世界の舞台で躍動した侍ジャパン大学代表野手陣を総括! | 高校野球ドットコム
山田健太、蛭間拓哉

 ドラフト上位候補が勢ぞろいし、さながらオールスターのようなメンバーが揃った野手陣。とりわけ法政大の齊藤 大輝内野手(横浜)、立教大の山田 健太内野手(大阪桐蔭)をはじめとした二遊間にスター選手がひしめき合い、普段見られないハイレベルな陣容が観戦できるところは国際試合の醍醐味でもある。

 今大会で最もアグレッシブに貢献したのは切り込み隊長、駒澤大の林 琢真内野手(東邦)になるだろう。激戦区の二塁手のポジションでスタメンの座を勝ち取ると、主に1番や2番に起用され、初回に出塁した試合が計4試合もあり、通算7安打と気を吐いた。

 二刀流・日本体育大の矢澤 宏太投手(藤嶺藤沢)は野手としても出場。最初の3試合は1番打者として出場し、先発のマウンドに上がったイタリア戦以降は中軸を務めるなど様々な役割を担った。初戦のキュラソー戦と2戦目の米国戦では共に初回に出塁を果たしてリードオフマンとしてチームに勢いをもたらしたかと思えば、第5戦のオランダ戦では3番として初回に適時打を放つなど、きっちりと持ち場で結果を残す勝負強さはやはり光るものがある。第3戦のキューバ戦では相手のミスを誘う盗塁を決め、自慢の快足も披露した。

 主に一塁手での出場となった大阪桐蔭山田 健太、指名打者などでの出場となった齊藤 大輝は共に猛打爆発とはならなかったものの大会通算でそれぞれ5四死球、4四死球を数え、出塁することでチームに貢献した。左の長距離砲としてドラフト上位指名が期待される早稲田大の蛭間 拓哉外野手(浦和学院)も初戦のキュラソー戦では決勝打を放ち、第3戦のキューバ戦では決勝の押し出し四球を選ぶなど、勝負強さを発揮した。

 各チームのスターでもそれぞれのポジションで出場できないほどの層の厚さを誇った日本。それを可能にしたのは下級生ながら代表に選ばれたメンバーの活躍もある。好機を作って集中打で畳みかける得点スタイルが多くみられ、日本のスモールベースボールの特徴がよく見られた大会でもあった。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.27

青森山田がミラクルサヨナラ劇で初8強、広陵・髙尾が力尽きる

2024.03.28

大阪桐蔭、大会NO.1右腕に封じ込まれ、準々決勝敗退!2失策が失点に響く

2024.03.28

中央学院が春夏通じて初4強入り、青森山田の木製バットコンビ猛打賞も届かず

2024.03.27

【神奈川】慶應義塾、横浜、星槎国際湘南、東海大相模などが勝利<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.24

【神奈川】桐光学園、慶應義塾、横浜、東海大相模らが初戦白星<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.23

【東京】日本学園、堀越などが都大会に進出<春季都大会1次予選>

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.22

報徳学園が延長10回タイブレークで逆転サヨナラ勝ち、愛工大名電・伊東の粘投も報われず

2024.03.08

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.03.11

立教大が卒業生の進路を発表!智弁和歌山出身のエースは三菱重工Eastへ、明石商出身のスラッガーは証券マンに!

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.01

今年も強力な新人が続々入社!【社会人野球部新人一覧】