ドラフト上位候補が勢ぞろいし、さながらオールスターのようなメンバーが揃った野手陣。とりわけ法政大の斎藤 大輝内野手(横浜)、立教大の山田 健太内野手(大阪桐蔭)をはじめとした二遊間にスター選手がひしめき合い、普段見られないハイレベルな陣容が観戦できるところは国際試合の醍醐味でもある。

 今大会で最もアグレッシブに貢献したのは切り込み隊長、駒澤大の林 琢真内野手(東邦)になるだろう。激戦区の二塁手のポジションでスタメンの座を勝ち取ると、主に1番や2番に起用され、初回に出塁した試合が計4試合もあり、通算7安打と気を吐いた。

 二刀流・日本体育大の矢澤 宏太投手(藤嶺藤沢)は野手としても出場。最初の3試合は1番打者として出場し、先発のマウンドに上がったイタリア戦以降は中軸を務めるなど様々な役割を担った。初戦のキュラソー戦と2戦目の米国戦では共に初回に出塁を果たしてリードオフマンとしてチームに勢いをもたらしたかと思えば、第5戦のオランダ戦では3番として初回に適時打を放つなど、きっちりと持ち場で結果を残す勝負強さはやはり光るものがある。第3戦のキューバ戦では相手のミスを誘う盗塁を決め、自慢の快足も披露した。

 主に一塁手での出場となった山田 健太、指名打者などでの出場となった斎藤 大輝は共に猛打爆発とはならなかったものの大会通算でそれぞれ5四死球、4四死球を数え、出塁することでチームに貢献した。左の長距離砲としてドラフト上位指名が期待される早稲田大の蛭間 拓哉外野手(浦和学院)も初戦のキュラソー戦では決勝打を放ち、第3戦のキューバ戦では決勝の押し出し四球を選ぶなど、勝負強さを発揮した。

 各チームのスターでもそれぞれのポジションで出場できないほどの層の厚さを誇った日本。それを可能にしたのは下級生ながら代表に選ばれたメンバーの活躍もある。好機を作って集中打で畳みかける得点スタイルが多くみられ、日本のスモールベースボールの特徴がよく見られた大会でもあった。