目次

[1]森木、前川、中川と超高校級選手3名を指名した21年阪神ドラフトは大成功なるか
[2]阪神の指名選手一覧

 近年、阪神といえば超高校級プレイヤーもしくは甲子園のスターを指名する傾向にあるが、非常にレベルが高い布陣として話題となっている。今回は21年ドラフトで指名された高校生に絞って紹介をしていきたい。

 1位の森木 大智投手(高知高出身)は、高卒2年目か3年目にはローテーション入りして、1軍で100イニング以上は投げてほしい。常時150キロ前後の速球を投げ、スライダー、カットボール、カーブなどいずれの球種も高精度。下半身の強さを見ても、高校3年間ストイックに取り組んでいたのがうかがえる。まずは2軍でローテーション入りし、今年後半から1軍デビューという青写真が描きやすい。阪神ファンとしては、高卒2年目からローテーション入りしたヤクルト・奥川 恭伸投手(星稜出身)や、高卒2年目後半から先発投手として着実に実績を重ねたロッテ・佐々木 朗希投手(大船渡出身)のような存在になることを願っていると思うが、十分にできる投手だといえる。

 4位の前川 右京外野手(智辯学園出身)は、高校通算37本塁打を放った大型スラッガーで、夏の甲子園でも2本塁打を放ったように、実戦の強さが目立つ。昨夏見た限りでは、長打力はもちろんだが、対応力もだいぶ高まった印象だ。懐が大きい構えは、速球、変化球どちらでも対応ができる。ドラフト前の取材では、木製バットでも次々と長打を放っており、対応は十分。あとは実戦に入ってどうなるのかという印象だったが、ここまでの実戦の活躍ぶりを見ていると、かなり練習をして、キャンプインしたのがうかがえる。技術的にも高度で、体力的にも申し分なく、2軍フル出場も十分期待できる。高卒1年目からウエスタンで2ケタ本塁打、もしくはシーズン打率.280以上、50打点以上を期待したくなる。前川についても高卒3年目、4年目には大ブレークして、1軍で2ケタ本塁打を打てるまでの選手に育てる必要があるだろう。

 7位の中川 勇斗捕手(京都国際出身)への期待も高い。リードセンスの高さは高校球界の多くの監督たちが絶賛しており、昨夏甲子園で4強に進んだ京都国際の躍進は中川なしではあり得なかった。打撃もコンパクトかつ鋭いスイングで安打を量産する。教育リーグでも活躍を見せたが、モノになるのは3〜4年かかる。中川の加入により、捕手争いはかなり厳しくなるのではないか。

 今回指名した高校生3名はトップレベルの技術、体力とメンタルの強さを持った選手で、これからもストイックに取り組めば、普通に活躍できるといえる。特に森木と前川は球界を代表するプレイヤーに育てなければならない。歴史的なドラフトになることを期待したい。

(記事:河嶋 宗一