秋季東北大会決勝戦は花巻東vs聖光学院の一戦になった。4年前と同じカードで、前回は聖光学院が勝利して、明治神宮出場を決めている。そんな決勝戦の見どころを紹介したい。

花巻東vs聖光学院


 花巻東といえば、高校通算47本塁打の佐々木 麟太郎を中心とした攻撃力が大きな武器である。2本塁打の田代 旭(地区予選1本、県1本)3本塁打の宮澤(地区予選1本、県2本)、4本塁打の佐々木(県大会3本、東北1本)、小澤 修(県1本)と、主力打者の合計本塁打は10本塁打と圧巻の打撃力だ。東北大会では一発を打ったのは佐々木のみだが、それでも、インサイドアウトのスイングを心がけ、高い走塁技術で着実に得点を重ねていった姿が印象的だった。

 狭い球場ならばオーバー・フェンスも期待できるが、今後戦うとすれば、両翼100メートルの石巻球場や、明治神宮大会に出場すれば高校生としてはやや広い明治神宮球場が舞台となる。さらにセンバツでは浜風の影響が強い甲子園ということを考えると、東北大会での攻撃スタイルは合理的といえる。

 1番宮澤、2番熊谷 陸を中心にチャンスメイクし、佐々木で返すという形だが、佐々木が凡退しても、4番田代、5番小澤が控えており、嫌らしい打線だ。投げては技巧派左腕・萬谷大輝を中心に守り勝つ野球だ。

 一方、聖光学院のエース佐山 翼は常時130キロ中盤の速球と、切れのあるカットボールを投げ分け、22回で5失点と安定した投球が光っている。9回通すと、1イニングだけ乱れるが、それ以外はしっかりと安定した投球ができる。また技巧派左腕・小林 剛介が構える。

 打線には、いわゆるスラッガーはいないが、準々決勝で5回コールド勝ちを収め、準決勝の青森山田との試合でも5得点を挙げるなど、確実に勝ち上がった。投手の佐山、小林以外、全員が打点を挙げており、下位に座る強打者・嶋田 怜真やトップバッターの赤堀 颯など巧打者が揃っている。

 ともに攻撃力、機動力を兼ね備えたチームで、打ち合いが予想される。両エースが持ち味を発揮し、ロースコアの接戦になるか?それとも主力打者が活躍を見せ、壮絶な打撃戦になるか?

 東北王者を決める熱戦は14時より行われる。

(記事=河嶋 宗一