10月11日にプロ野球ドラフト会議が行われ、今年は育成選手を含め128名の選手が指名を受けた。 今回は指名選手たちのルーツを探るべく、中学時代に所属したチームを見ていきながら、硬式野球、軟式野球の経験や、チームの繋がりをみていく。

 近年では、軟式野球出身の投手が日本代表、開幕投手に多く抜擢されていることが話題になってるが、今年のドラフト会議ではどのような比率になっているのだろうか。

中学時代の軟式と硬式の比率は?


 指名選手の中で中学時代に硬式野球を経験していたのは、128名中70名、そして軟式野球を経験していたのは58名の結果となった。

 割合にすると、中学硬式が54.68%だったのに対して、中学軟式は45.31%。またドラフト1位にフォーカスを当てると、指名された12名のうち5名が軟式野球出身。投手に限ってみれば9名のうち4名が軟式野球出身だった。

 いずれの数字も硬式野球経験者数が多いが、実は競技人口は軟式野球の方が多い。
 日本中学校体育連盟が公表しているデータでは、2019年の中学校の軟式野球部員数は16.4万人。2017年は17.4万人だったことを考えると僅か数年で大きく数字を落としているが、中学硬式は4万人台を推移しており、プロ輩出の確率を見ると硬式野球出身の方が大きいと言えるだろう。

奈良葛城ボーイズからは同期3名が指名

 チームの繋がりを見ると、奈良葛城ボーイズからは関西大・野口 智哉選手(オリックス2位)、Honda鈴鹿・松本 竜也選手(広島5位)、大阪商大・福元 悠真選手(中日6位)の同級生3名が揃ってプロ入りを果たした。
 同チームからは、2015年に青山 大紀さん(2019年引退)がオリックスに入団しているが、3人同時のプロ入りは快挙と言える。揃っての活躍に期待だ。

 そして小園 健太投手(横浜DeNA1位)と松川 虎生(千葉ロッテ1位)の同時1位指名も快挙だ。彼らは市立和歌山だけでなく、貝塚ヤング時代からバッテリーを組んでいた。漫画のようなストーリーは大きな話題となっており、今後の成長にも注目していきたい。

 また広島の府中広島2000(ヤング)からは、法政大・岡田 悠希選手(巨人5位)、広島新庄花田 侑樹投手(巨人7位)の2名が指名を受けた。共に読売ジャイアンツからの指名で、同じチームの先輩・後輩が同じ球団に入団することは、チームにとっても喜ばしいことだろう。

 そして最後に紹介するのは、阪神6位の豊田 寛選手(日立製作所)と、オリックス3位の福永 奨選手。二人は神奈川県の戸塚リトルシニアの出身で、現在のプロ野球界でも松本 隆之介投手(横浜DeNAベイスターズ)と渡辺 勝選手(中日ドラゴンズ)が活躍中だ。彼ら二人にも大きな期待が懸かる。