プロ志望届けが27日に締め切られ、今年は159名が提出した。今回は実力的にドラフト候補レベルながらも、プロ志望をしなかった選手を紹介していきたい。


 この学校の野手からプロ志望届を出さなかったのか…と思ったのが、健大高崎だ。健大高崎は史上最強の強力打線と呼び声が高く、今年は群馬大会で9本塁打を記録。その強力打線の一角を担ったのが小澤 周平だった。小澤選手は高校通算50本塁打以上を記録。小柄ながら、遠くへ運ぶ打撃技術は素晴らしい。昨秋の群馬大会準決勝で、両翼100メートルの桐生球場の上段へ消える本塁打を見た時、衝撃を受けた。守備の動きも軽快なので、ぜひ木製バットで実績を重ね、ドラフト上位候補に入ってほしい。

 そして同じくスラッガーとして注目された森川 倫太郎選手。健大高崎グラウンドのバックスクリーンの場外弾を放つなど、とてつもないパワーを持ち、さらに守備力も高い外野手として注目されていた。

 強打のチームでは、盛岡大附も入るだろう。

 金子 京介選手もプロ志望をせず、進学の意向だ。岩手大会では5試合連続本塁打を放ち、話題となった。そんな金子選手を高く評価していたのが、ドラフト会議でおなじみにスポーツライター・小関さんだ。金子についてこう評価する。

「私の中では盛岡大附の金子が圧倒的にNO・1。大学進学と聞いてがっかりしている。あのスケールの打者で、ステップの出し方とか投手とタイミングをしっかり取ろうとしている。直球とかカーブとか見当つけてどんどんといくんじゃなくて、どんな球が来ても対応する打ち方、基本的な動作が出来上がっている。ゆっくり出しながら、全体の動きが小さくて、当たってからが大きい。理想的な打ち方をしている」

「昌平の吉野も評判になっているが、力みがすごくて、注目度が高いんでそれに応えようとしている。前半で100%力んでいる。金子は7割くらいでインパクトまでいく。岩手での5試合連続ホームランを見たが、これで行くのかって感じでした。ヘッドが速くでる。力みがないからすっと出る。連続ホームランを打っているという知識がなかったんで、ちょっと気持ちを持っていかれました。甲子園では思うように打てなかったが、良さは変わらなかった」

 また高校通算60本塁打以上の松本 龍哉など多くのスラッガーたちがプロに進まず、次のステージで活躍を目指すことになった。

 甲子園準優勝の智辯学園のスラッガーの山下 陽輔も次のステージでプロを目指す。聖光学院のスラッガー・坂本 寅泰もプロ志望もしなかった。さらにプロ志望すれば、リストに挙がったであろう強肩強打の外野手・花田 旭大阪桐蔭)は夏の決勝戦後の取材で、大学でプレーしたいと希望を語っていた。

 これは高校生野手展望についても述べるが、今年のドラフトはプロ志望すれば面白いと思った右の強打者が志望届を出さない意向を示しており、スペックが高い右のスラッガータイプの評価が高まっている。

 遊撃手タイプでは、注目度が高まった左の好打者・浜岡 陸花咲徳栄)、関東屈指の大型遊撃手・三輪 拓未常総学院)も進学となりそうだ。

(記事:河嶋 宗一