【ドラフト】1位候補の151キロ左腕など関西学生から提出した5名を徹底分析!
黒原拓未(関学大)
現在、熱戦が繰り広げられる関西学生リーグ。明治神宮大会では近大が2018年に4強、関大が19年に準優勝になるなど、関西を代表するハイレベルなリーグだ。9月22日の時点では関学大の黒原 拓未と山本 晃大、関大の久保田 拓真と野口 智哉、立命大の國居 勇斗がプロ志望届を既に提出している。今回はこの5選手の特徴について紹介していきたい。
注目の大学生プロ志望届提出者
黒原 拓未(くろはら・たくみ) 関学大・投手 左投左打 173㎝、76㎏ 智辯和歌山出身
関西を代表する速球派左腕。智辯和歌山時代は2年秋からエースとなり、3年夏に甲子園出場。2回戦で敗れたが、大阪桐蔭相手に6回途中1失点の好投を見せた。関学大では1年春からリーグ戦に登板し、150キロ前後の速球を投げる投手として注目されていた。4年生になった今年はカットボールやチェンジアップの精度が向上し、今春のリーグ戦では5勝1敗、防御率0.88の活躍。チームのリーグ優勝に大きく貢献した。今秋は調整が遅れており、まだリーグ戦の登板はないが、ドラフトでは上位で指名される可能性は十分にある。
山本 晃大(やまもと・こうだい) 関学大・投手 左投左打 186㎝、88㎏ 佐久長聖出身
黒原とともに関学大の投手陣を支える左腕。長身から繰り出す最速148キロのストレートと相手打者のタイミングを上手く外すチェンジアップを武器とする。佐久長聖では背番号10を背負い、3年夏は県大会準優勝。今年は主に2戦目の先発として投げることが多い。
久保田 拓真(くぼた・たくま) 関大・捕手 右投右打 183㎝、99㎏ 津田学園出身
強肩強打の大型捕手。津田学園時代は3年夏に甲子園出場。関大では2年春から正捕手となり、一昨年の明治神宮大会準優勝にも大きく貢献した。今春は3試合連続本塁打を記録するなど、打撃面で大きくアピールしている。この秋は三塁手で出場する試合もあり、野手として評価している球団もあるかもしれない。捕手としても肩の強さは一級品で、球界を代表する打てる捕手になる可能性も秘めている。
野口 智哉(のぐち・ともや) 関大・捕手 右投左打 181㎝、86㎏ 鳴門渦潮出身
大学球界屈指の左打者。鳴門渦潮時代では3年夏に甲子園出場を果たし、投手としても最速143キロをマークした。関大では入学早々からレギュラーとなり、4年春までに87安打を積み重ねている。豪快なフルスイングが印象的な一方で、打率.350超えを4度記録する確実性も兼ね備えている。遊撃手の守備も年々向上しており、スローイングの強さには定評がある。打てる内野手として貴重な存在となりそうだ。
國居 勇斗(くにすえ・ゆうと) 立命大・投手 左投左打 177㎝、77㎏ 駒込出身
高校時代は無名だったが、昨秋に頭角を現し、リーグ戦にはリリーフとして7試合に登板した。今年は調子が上がらず、リーグ戦での登板はない。後藤昇監督の話ではプロテストを受ける意向があるそうだ。ここで上手くアピールできれば、隠し玉として獲得する球団があるかもしれない。
(記事=馬場 遼)