春夏連続甲子園出場したプロ志望12名は春から成長!木村、前川は上位指名の可能性あり
プロ志望届を提出した木村 大成(北海)と前川右京(智辯学園)
9月17日までにプロ志望を提出したのは124名。今回はここまでの提出者の中から、春夏連続で甲子園出場している選手を紹介したい。
木村 大成(北海)
大津 綾也(北海)
髙木 翔斗(県立岐阜商)
前川 誠太(敦賀気比)
前川 右京(智辯学園)
中川 勇斗(京都国際)
池田 陵真(大阪桐蔭)
松浦 慶斗(大阪桐蔭)
花田 侑樹(広島新庄)
代木 大和(明徳義塾)
西原 太一(宮崎商)
京本 眞(明豊)
木村はこの夏、最速150キロをマークし、夏の甲子園では平均球速140キロ超えとパワーアップした投球を見せた。スライダーの切れ味も鋭く、まさに超高校級の左腕だ。そしてリードする大津も、木村の投球を見るたびに、良い捕手と思った方も多いのではないだろうか。夏の甲子園ではスローイングタイム1.83をマーク。さらにキャッチングの良さも高く評価されており、スカウト受けも良さそうだ。
高木翔斗は夏の甲子園では無安打に終わったが、岐阜大会で3本塁打をマーク。攻守両面で成長が感じられる。
そして前川誠太も選抜、夏の甲子園で攻守で安定したパフォーマンスを見せる北信越地区を代表する遊撃手だ。敦賀気比出身の遊撃手でプロ入りとなれば、2018年の黒田響生以来となる。
前川右京は甲子園で2本塁打。選抜時の不調を乗り越え、勝負強い打撃で準優勝に貢献した。今年の高校生を代表する左打者として注目が集まり、さらに元投手ということもあって、スローイング能力も決して低くない。
また中川勇斗は今年の夏の甲子園で大きく評価を上げた好捕手。2試合連続本塁打に、投手陣の持ち味を引き出す好リード、正確なスローイングと持ち味を十分に発揮して、創部初の甲子園ベスト4の大きな原動力となった。
池田陵真は大阪大会では、26打数17安打、2本塁打、14打点、打率.654と圧巻の数字を残した。甲子園では奮わなかったが、昨秋からこの夏までのパフォーマンスや勝負強さ、打撃技術の高さはこの世代の中で群を抜いていた。
そして同じ大阪桐蔭の松浦慶斗は、この夏に最速148キロをマーク。甲子園では、雨天での投球となったが、ここぞという場面で投げ込む速球は威力抜群だった。
その他にも、花田侑樹は春夏の甲子園で安定した投球を見せてくれた大型右腕で、緩急の使い分けが非常に上手いクレバーな投手。代木大和も甲子園3試合で好投を見せた技巧派左腕で、打者としても2本塁打を放つなど活躍。果たしてプロはどちらで評価するのか、気になるところだ。
西原も春の九州大会で3本塁打を記録し、京本は大分大会決勝で完封勝利。甲子園では146キロをマークするなど実に力強い速球を見せてくれた。プロのスカウトが好む縦の角度で勝負できる大型右腕で、体作りがうまくいけば、数年後には150キロ前後の速球を投げていてもおかしくない。
こうしてみると、多くの選手が成長しているのが分かる。特に北海の木村は上位指名されてもおかしくない投手で、松浦も選抜では悔しい投球に終わったが、夏の大阪大会での力強い投球を見せて、評価を高めた。いずれにしても吉報が届くことを期待したい。
(記事=河嶋 宗一)