目次

[1]國學院大の主力選手
[2]慶應義塾大の主力選手


 6月7日から開催される全日本大学野球選手権。明治神宮球場、東京ドームの2会場で開催される。今回、高校野球ドットコムでは大学選手権特集として、動画特集を行った。今回は東日本編として、動画で紹介できなかった選手を含めて紹介したい。

 まず大学選手権のスケジュールは以下のスケジュールで行われる。

6月7日〜9日 1回戦〜2回戦 会場 明治神宮球場、東京ドーム
6月10日   準々決勝4試合 会場 明治神宮球場
6月11日 予備日
6月12日 準決勝 会場 明治神宮球場
6月13日 決勝  会場 明治神宮球場

國學院大の主力選手



左から福永、山本ダンテ、瀬戸

 まずは東都、東京六大学の主力選手たちだ。
 今年の東都大学野球は國學院大が春季リーグ初優勝を収め、初の大学選手権出場を果たした。國學院大は3月の取材で訪れた時、とても活気がある練習をしている姿が印象的だった。もちろん練習はハードなのだが、こういう雰囲気ならば大学生は意欲的にできそうだなと感じるものだった。

 指導者が選手に対する声かけも前向き。ノッカーをしていた上月健太コーチのノックを見ると、選手の可能性を信じ、さらにワンステップを目指す内容だった。良い練習をしているなと思ったら、一気に優勝までたどり着いた。10日の中大戦。試合前の様子を見ると、良い意味でリラックスができていた。国学院大はベンチワーク、立ち居振る舞いでも勉強になるところが多くあるのだ。

 注目選手を紹介すると、福永 奨横浜出身)。高校時代は藤平 尚真(東北楽天)とバッテリーを組み、甲子園に出場。國學院大に進学し、3年秋に自己最多の10試合出場。そしてこの春のリーグ戦は、どれだけ打撃成績を挙げられるかを課題に挙げていた。今回のリーグ戦では、打率.244、1本塁打、15打点の好成績を残し、優勝に貢献。1.8秒台を計測する強肩にも注目。守備力、打撃力を兼ね備え、さらに東都優勝に導いた捕手として評価は上がっている。さらに、本大会でも打撃力をアピールできるか注目だ。

 そして首位打者を獲得した川村 啓真日本文理出身)も2番に座り、リーグ戦後半に調子を上げ、36打数15安打、打率.417を残し、初の首位打者を獲得している。さらに1番に座った身体能力抜群の好打者・山崎 晃太(4年・宇都宮工出身)、強打者・4番瀬戸成一郎・(4年・鳥取城北)と勝負強い打者が多く、息抜けない打者が多い。

 國學院大の大躍進のきっかけとなった山本ダンテ武蔵大阪桐蔭出身)も打率.364、5本塁打、17打点の成績を残し本塁打と打点でリーグ二冠を獲得。リーグ戦中では指名打者だったが、シートノックでは主にレフトに入っていた。ややモーションは大きいが、強肩。東都で見せた打棒を発揮できるか。ダンテを注目してほしいのは打撃だけではなく、チームメイトに対しての立ち居振る舞いだ。しっかりと仲間に声援を送ったり、アドバイスをしたり、自然とリーダーシップがとれる。練習取材した時はダンテを中心に和やかな雰囲気となっており、この男の存在はかなり大きい。

 投手陣は突出とした能力を持った投手はいないが、140キロ前半の速球と切れの良い変化球をコントロールよく投げ分ける好右腕・池内 瞭馬津商出身)、強気なマウンド捌きで140キロ中盤の速球で押す投球が持ち味の1年生右腕・坂口 翔颯報徳学園出身)、常時130キロ台ながら、強気インコース攻めで打者を打ち取る技巧派左腕・楠茂 将太旭川大高出身)も注目だ。


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