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アスリート型スラッガーなど打者陣も見逃せない

吉野 創士
二松学舎大附の秋山 正雲は170センチと小柄ではあるが、大江 竜聖(巨人)のオーバースロー時代を彷彿とさせる好左腕で、最速143キロの速球、スライダーで圧倒し、敗れたものの、日大三戦では7回まで無安打1失点に抑え、東京どころか関東でもトップクラスの左腕だ。
関東地区では最速144キロ右腕の島田 舜也(木更津総合)は183センチの長身から繰り出す角度ある直球とパワーカーブは絶品。関東大会準々決勝で撃ち込まれた経験を糧に、さらに打ちにくい投手になってほしい。
関東大会初戦で敗退したが、吉野 創士(昌平)は高校通算43本塁打を誇るアスリート型スラッガー。スラッガーとしての素材では吉野より上回るスラッガーは今年の高校生では何人かいるが、吉野はプロでもウリにできる脚力、肩の強さがある。そしてスタイリッシュで、人気プレイヤーになる雰囲気が漂っている。完成形は鈴木 誠也(二松学舎大附ー広島東洋)のような選手だろう。
その吉野より上回るスラッガーだと思うのが、昨秋、東海大会準決勝敗退に終わった岐阜第一の阪口 樂だ。昨夏・帝京可児戦では、レフトへ特大本塁打、そして153キロ右腕・加藤 翼からライトへ特大弾。この2発を何度もリピートして見た方も多いのではないだろうか。投手としてもまとめる能力は高いが、やはり魅力は野手だろう。春の大会から要チェックだ。
準決勝敗退の三重も大型右腕・堀田 琉生は130キロ台ながら動く直球が持ち味。そして東邦も好左腕・知崎 滉平は140キロ前後の速球を投げ込み、さらにU-15代表を経験した鈴木 唯斗も昨秋の時点で高校通算20本塁打を超えるスラッガーだ。
続いては西日本編の逸材を紹介したい。
(記事=河嶋 宗一)