第283回 スラッガー、守備職人、好捕手ズラリ。2021年ドラフト注目野手リスト33名2020年11月02日
2021年度のドラフト候補紹介は最終回。今回は全国に散らばる逸材野手をポジション別に紹介する。
逸材特集
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野呂田 漸など注目したい捕手5名

宮下朝陽(北海)
【捕手】
髙木 翔斗(県立岐阜商)は1年秋から騒がれてきた大型捕手。今年も4番捕手としてチームをけん引し、チームを引っ張る立場となっている。パワフルな打撃と強肩に注目だ。小園 健太とともにバッテリーを組む松川 虎生(市立和歌山)は中学時代から注目されてきた強打の捕手で高校通算30本塁打に到達。頭脳的なリードが光る好捕手・野呂田 漸(秋田中央)、南條 碧斗(報徳学園)は安定したキャッチング、パンチ力ある打撃が光る好捕手。1年生の時から注目されてきた四国地区注目の捕手・古和田 大耀(新田)も楽しみな捕手だ。
髙木 翔斗(県立岐阜商)
松川 虎生(市立和歌山)
野呂田 漸(秋田中央)
南條 碧斗(報徳学園)
古和田 大耀(新田)
【内野手】
宮下 朝陽(北海)は今年の北海道を代表する大型遊撃手。振り幅が大きいスイングで本塁打を量産。
東北大会決勝で満塁本塁打を放った吉野 蓮(仙台育英)は期待の右のスラッガー。
1年秋からレギュラーとして活躍してきた大型遊撃手・三輪 拓未(常総学院)はこの秋にかけて力強さが増し、来春以降、さらに注目を浴びる可能性を持っている。
埼玉県ではスピーディな遊撃守備と相手のスキを果敢につつく走塁とバットコントロールの良さが目につく吉田 匠吾(浦和学院)、大型内野手・冨田 隼吾(花咲徳栄)は2年秋までなかなか出場機会がなく、現在の高校通算6本塁打だが、公式戦の打撃や、豪快な打撃練習を見ると、さらに量産する可能性を持ったスラッガー。佐倉シニア時代は有薗 直輝とともにクリーンナップを打ち、4番をけん引してきた逸材は、最終学年で本塁打を量産できるか。
千葉県では準優勝の東京学館の遊撃手・粟飯原 龍之介は県大会の時点で高校通算17本塁打を放っている左のスラッガーでもある。
大塚 瑠晏(東海大相模)は抜群の動きを見せる好遊撃手。さらに一発を打てる長打力を身についている状況で、関東地区屈指のショートとして、来春以降も注目を浴びそうだ。中学時代にU-15代表入りした大型二塁手・木本 圭一(桐蔭学園)は攻守両面でレベルアップしたい。
関東一の初谷健心は攻守で基礎がしっかりとした遊撃手で、勝負強い打撃と強肩が光る遊撃守備。過去にプロ入りした山下幸輝、社会人トップ野手の本間 諒(セガサミー)の高校時代と比べても負けていない野手だといえる。清水 武蔵(国士舘)はこの秋から遊撃手に転向。対応力が広い打撃はさらに力強さが増しており、来春までどんな進化を見せるのか注目が集まる。

- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
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