第280回 2021年は「森木世代」。森木大智を含めた150キロ右腕5名、さらに150キロ左腕、191センチ左腕と世代をけん引する10人の投手たち2020年10月27日
小園、風間、関戸の150キロ超え3名右腕と北海道もまた上位を狙える左腕が

小園 健太(市立和歌山)は言動を見ていても独特の世界観を持った大型右腕。最速は152キロといわれているが、普段は常時140キロ中盤の速球、カットボール、スライダーなどを器用に投げ分ける投球のレベルの高さは一級品だ。近畿大会準々決勝では強力な智辯和歌山打線にも完封勝利を挙げ、評価を高めている。
風間 球打(ノースアジア大明桜)はこの夏、最速150キロをマークした大型右腕。ストレートの勢い、投手としてのスケールの大きさはこの世代でもトップクラス。ドラフト上位を目指せるポテンシャルは備わっている。
関戸 康介(大阪桐蔭)は好調時ならば150キロ前後の速球で圧倒する速球派右腕。小さな怪我が多いが、しっかりとコンディションを整え、フォームのメカニズムを安定させ、さらに投球の引き出しを増やしていけば、もっと評価を挙げることができるだろう。
木村 大成(北海)は全道大会優勝に貢献した145キロ左腕。余計な癖がなく、連動性がとれた投球フォームから投げ込む常時130キロ後半の直球は切れがあり、スライダーで次々と三振を奪い、全道大会では30.2回を投げて、41奪三振、防御率0.00。K/BBは8.2と高い指標を誇る。スケールの高さだけではなく、安定感も高い大型左腕として人気になりそうだ。
読者の方にはあの投手が入っていない!と思うかもしれない。それだけ2021年の投手はベスト10の変動が激しく、凄まじい投手豊作になる可能性を持った世代であり、続編では全国の好投手を紹介をしていきたい。
(記事=河嶋 宗一)

- 編集長 河嶋 宗一
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