第278回 佐藤輝明(近大)、牧 秀悟(中大)など甲子園未出場の大学生野手たち2020年10月22日
【目次】
[1]近大・佐藤をはじめとしたスラッガーたち
[2]守備職人・瀬戸西や俊足・五十幡や並木らも注目!
今年の大学生野手は魅力的な逸材が多い。殆どの選手が高校時代は甲子園出場がなかったり、夏は早期敗退だったり、目立つことなく、高校時代を終えている。
今回はそういう逸材をピックアップして取り上げていきたい。
近大・佐藤をはじめとしたスラッガーたち

佐藤輝明(仁川学院出身)
まずは近畿大の佐藤輝明(仁川学院出身)。高校時代は全くの無名だったが、名将・田中監督が惚れ込む選手として順調に成長。リーグ戦通算13本塁打を放つスラッガーとして、オリックスが早くも1位指名を表明。187センチ94キロの体格はプロの選手に混じっても非常に大きい。
榮枝 裕貴(高知-立命大)もスローイングタイム1.8秒台の強肩を売りとする強打の保守。さらに古川 裕大(久留米商ー上武大)は自分の代になってから九州、甲子園につながる公式戦は0勝。それでもプロにいくために上武大に進み、リーグ通算12本塁打をマークした強打者へ成長。スローイングタイム1.8秒台の強肩も魅力だ。
武岡 大聖(生光学園-八戸学院大)は武岡 龍世(八戸学院光星-東京ヤクルト)の兄であり、弟と違ってパワフルなスラッガー。
牧 秀悟(松本第一-中央大)は三振をしない右のスラッガー。最後の夏は初戦敗退に終わったが、今では今年の大学生打者では最も穴が小さく、打ち取りにくい強打の二塁手へ成長した。今年の大学生打者で来年、一軍で最も安打を打てる打者は牧かもしれない。それぐらい大きな期待を持てる打者なのである。
平良 竜哉(前原-九州共立大)はリーグ戦通算15本塁打を放っている右のスラッガー。小柄ではあるが、パワフルなスイングは魅力的だ。
矢野 雅哉(育英-亜細亜大)は鉄砲肩を誇る遊撃手で、3年秋にも首位打者を獲得。高校時代と比べると一層と力強さが増している。
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- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
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