第276回 今年の高校生内野手は二軍ならば即戦力!厳選17名リスト!2020年10月18日
【目次】
[1]左の中距離打者が多数。1年目から二軍でもそれなりの実績を残せそうな優秀な選手揃い
[2]右打者は西野、奥村などを筆頭に逸材揃い
今年の高校生内野手は総合力が高く、NPBの内野手の競争に十分入っていける選手が多い。今回はプロ志望の選手から15名の内野手を紹介したい。
左の中距離打者が多数。1年目から二軍でもそれなりの実績を残せそうな優秀な選手揃い

中山礼都
まず今年は左の中距離打者が多いということだ。その1人として中山 礼都(中京大中京)の名前がまず挙がるだろう。高校通算17本塁打ながら合理的な打撃フォームは欠点が少なく、インパクトが強く、ほかの選手と比べてもフライの上がり方が違う。練習会では最も強い打球を放っており、肩の強さを感じる内野守備の魅力だ。
土田 龍空(近江)もトップクラスの力量を持った遊撃手。体幹をうまく使い、細身の体でも飛ばせる。なんといっても魅力なのが遊撃守備。俊敏さと安定感を兼ね備えた守備はほかの高校生と比べても突出しており、阪神で売り出し中の小幡 竜平(延岡学園出身)のようなブレイクも早い段階から期待できる逸材。土田以上の打撃力があるのが、髙寺 望夢(上田西)は東京ドームで開催された練習会で5安打。しかもこの5安打。ドラフト候補と目される140キロ超えの好投手を振り抜いて安打にしたもの。打球も強く、1年目からファームでそれなりの数字を残せそうな可能性を持っている。遊撃守備も肩の強さが光り、今年の高校生遊撃手ではトップ5に入る逸材だ。
小深田 大地(履正社)は高校通算30本塁打以上のスラッガーで、打撃技術そのものは今年の高校生ではトップクラス。木製バットでも本塁打量産を期待できる技術の高さがあり、何より打球の1つ1つが強く、早い台頭も期待できる。強肩が光る三塁守備も魅力的。
細川 凌平(智辯和歌山)はバットコントロールが素晴らしく、安打量産を期待できるプレイヤー。また遊撃守備の動きもかなりすばしっこい。抜群のスピードを見ると、2年までの外野手のほうがいきるかもしれない。先輩・西川遥輝(北海道日本ハム)のようなタイプといえるだろう。
山村 崇嘉(東海大相模)は高校通算49本塁打を誇るスラッガー。打撃技術も高く、守備の動きもそつがない。すべてにおいて高レベル。甘く入ったボールを逃さずスタンド上段まで運ぶパワー、対応力の高さを見ると、今年の高校生の左打者でも二けた本塁打も期待できそうな逸材。
度会 隆輝(横浜)は対応力の高さだけではなく、力強さを兼ね備えた左打者。どの投手にも対応ができるので、早い台頭が期待できそうだ。
身長200センチのスラッガー・秋広 優人(二松学舎大附)は最速144キロ右腕ではあるが、将来性は完全に打者。大谷翔平のようなフルスイングで、広角に打球を飛ばせる。化ければ、今年の高校生打者で最も本塁打を量産しそうな可能性を持っている。
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- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
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- ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
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