プロ志望届けが締め切られた高校生は過去最多の217名が提出した。今回は粒ぞろいの高校生投手から厳選して9人の高校生投手を紹介したい。


 まず今年はドラフト1位~上位に入る投手は3名いる。

 今年の高校生ナンバーワンピッチャーへ成長した154キロ右腕・高橋 宏斗中京大中京)。
 今年の甲子園交流試合で調子があまり良くない中でも平均球速148キロをマーク。延長10回表に153キロをマークして空振り三振を奪った底力は素晴らしい。
 速球だけではなく、140キロ近いスライダー、スプリットの精度の高さは高校生のレベルを超えている。大学進学が決定的といわれていたが、急転直下という形でプロ志望となった。早くもドラフト1位指名が確実視されている高橋 宏斗。将来のローテーション候補として是が非でも確保したい逸材だろう。

 そして高校1年から騒がれてきた中森 俊介明石商)も完成度が高く、先発タイプ。
 最速151キロのストレート、スライダー、カーブ、スプリット、チェンジアップと多彩な変化球を投げ込み、桐生第一戦でも2失点完投勝利。その試合で平均球速は平均球速143.86キロと高校生トップクラスの球速をマーク。
 今年の高校生ではトップクラスに器用な投手だ。高橋のように凄みのある投球を見せるわけではないが、勝てる投球で着実に信頼をつかんでいきそうだ。

 そして小林 樹斗智辯和歌山)だ。
 この2人に比べてフォームの土台が良い。縦回転で投げられる技術の高さ、145キロ~152キロの速球の勢いは素晴らしく、140キロ前後のカットボール、フォークボールの精度の高さも超高校級。先発・クローザー、どちらでも生きるタイプではないだろうか。

 そしてこの3人に続く剛速球右腕として成長してきたのが、山下 舜平大福岡大大濠)だ。
 高校3年間で体重15キロも増量し、ストレートの最速も153キロ。福岡大会ではストレートとパワーカーブのみで、防御率1.82と好成績を残した。タイプ的にはエンゼルスの大谷 翔平系の投球フォーム。ストレートの平均球速も高く、140キロ後半の速球をたたき出すが、現在のNPBは二軍の打撃も高レベル化しているため、3人と比べるとピッチングの引き出しが狭く、時間はかなりかかる印象。とはいえ、将来の先発投手候補として育てがいのある逸材であることは間違いない。

 今年は150キロを超える速球投手が多く、加藤 翼帝京可児)は最速153キロを計測する右の本格派。
 山本 由伸千賀 滉大を組み合わせたようなフォームから140キロ後半の速球、抜群の切れ味を誇るスライダー、カーブを武器に多彩な変化球を投げ込む。マインド面もしっかりしており、ストレッチを欠かさず行い、ウエイトトレーニングなど練習の意味を見出して取り組んでいる姿勢が素晴らしい。そして急激に球速をあげ評価をあげた内 星龍履正社)も山本 由伸系の投球フォームから140キロ後半の速球、フォーク、キレのあるスライダーも投げ分け、潜在能力は非常に高い投手だ。