現在、大学野球で最もレベルが高いリーグとして見られているのが東京六大学、東都大学野球だろう。最近は地方リーグの躍進もあるとはいえ、プロ選手の活躍度、逸材選手の入部率の高さから考えれば、その地位は揺るがない。今回はドラフト候補に上がる両リーグの投手は即戦力にふさわしい成績を挙げているのか検証をしていきたい。1つ検証したい数値はK/BBだ。投手の制球力の高さを示す指標で、こちらは球場の違い、味方の守備力に影響されないため、投手の能力を測る指標として近年、重視されている。

【プロ志望投手】
早川 隆久
4年春 19奪三振 四球1 19.00
4年秋 33奪三振 四球2 16.50
合計 52奪三振 四球3 17.33

 有観客となった東京六大学。早川の投球を見た観客は皆、口を揃えて「エグい」と語り、スカウトも「うちのローテーション投手より上」という声も聞かれる。実際に力みのないフォームから150キロ前後の速球、140キロ近いカットボール、ツーシームを淡々と投げ分けるのだ。

 この数字、現在、即戦力として活躍している広島東洋・森下 暢仁大分商出身)と比較すると、より早川の凄さが伝わる。森下の4年春は4.84、4年秋は4.41。森下の数値もかなり優秀なのだが、その感覚が麻痺してしまうぐらい早川のK/BBが突出している。

 ピッチング、成績面を見れば、即戦力投手どころか、新人王も狙える可能性を持った早川の人気が集中するのも当然。果たして、早川の交渉権を手にするチームはどこになるのか?

(文・河嶋 宗一

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