第263回 右サイドの豪腕・美又王寿(浦和学院)が次のステージで活躍するための課題は?2020年09月08日

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美又王寿(浦和学院)

 現代のドラフト候補は縦の角度から投げ込む投手は非常に多い。その中で横の角度で勝負するのが美又 王寿浦和学院)だ。右スリークォーターから最速148キロの速球を投げ込む右腕だったが、さらに腕の角度を落として右サイド気味となった。そんな美又の将来性について考えてみたい。

 はっきりいえば荒々しい。コントロールが課題となるだろう。

 まず常時140キロ~148キロを計測するストレートの勢いは素晴らしいものがある。特に145キロ以上のストレートは簡単に打ち返せないものがある。

 ただ安定してストライクを取れるタイプではなく、シュート回転して荒れ球になるボールも多い。

 投球フォームを見ると非常に捻りを入れる。ワインドアップから始動し、左足を回し込むように上げていき、重心を下げる時に左足を二塁方向に送り込むのが特徴。そこから左足の膝を開きながら、体を拗じらせるように腕を振っていく。強いパワーを生み出しているが、制球力が良い投手と比べるとリリースポイントがばらけやすい形であり、再現性は乏しい。

 個性ともいえるが、先発になると球数を重ねるケースがあり、埼玉大会の投球を見ると、何度もピンチを迎える場面があった。

 上のステージで、優位的に投球ができるようにするには、今のメカニズムでストレートの球速だけではなく、スライダー、フォークのスピードを高めて圧倒するか、メカニズムの研究を行ってさらに制球力を高めるか。

 馬力は素晴らしいものがあるだけに、さらに投球術、メカニックの研究を行って更なる活躍を期待したい。

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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