目次

[1]圧倒的なエンジン 145キロ以下がほとんどない!
[2]120キロ後半のパワーカーブに注目
[3]まだ未完成も 将来は160キロを狙える先発タイプか
[4]プロ志望届けを出せば、ドラフト上位は間違いない逸材

 ドラフト1位候補として注目される福岡大大濠山下 舜平大が躍動した。福岡地区大会の決勝戦で登板した山下は11回途中まで3失点の力投を見せた。

 敗れたとはいえ、ドラフト候補と印象付ける投球内容だった。そんな山下の投球を振り返っていきたい。

圧倒的なエンジン 145キロ以下がほとんどない!


ストレート 最速151キロ 
常時145キロ~150キロ

 まず驚かされたのがストレートのほとんどが145キロ以上だったことだ。それも、延長11回になっても、140キロ後半の速球を投げ込んでおり、明らかにバテバテだなと思う瞬間はなかった。

 去年の春の九州大会が130キロ後半だったことを考えると、7キロ~10キロは速くなっている。好投手から剛腕タイプへ変貌した瞬間だ。

 序盤はストレートのばらつきが目立ち、高めに浮いたり、横に外れるなど不安定さがあったが、しり上がりにリリースポイントをつかんだのか。140キロ後半の速球が次々と決まった。

 ストレートの平均球速に関しては、高橋 宏斗中京大中京)に匹敵するのではないだろうか。高橋のように150キロ連発というわけではないが、延長戦になっても140キロ後半を維持しており、最速151キロを計測したのは延長11回と、スタミナには恐れ入るものがある。

 ストレートの威力、平均球速に関しては今年だけではなく、過去5年の高卒指名投手の中でも上位に入る。

120キロ後半のパワーカーブに注目



120キロ後半のパワーカーブに注目

 山下の変化球のほとんどが120キロ後半のパワーカーブ。指のかかり具合でスライダー変化したり、縦に大きく鋭く落ちる変化球で、次々と空振りを奪い、また打者は真上から落ちる軌道にあっけをとられて、見逃すというパターンがほとんどだ。

 昨年は110キロ前後で、見せ球程度のボールだったが、現在は決め球として変わっている。主な球種はこのカーブだが、より勝てる投手になりたいという意識の変化が緩いカーブから球速が増したパワーカーブに現れている。