第256回 2020年に注目したい高校生野手カルテット 来田涼斗(明石商)、西川僚祐(東海大相模)、井上朋也(花咲徳栄)、土田龍空(近江)に要注目!2020年01月07日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

 年始始めの動画で高校生注目打者は来田 涼斗明石商)、西川 僚祐東海大相模)、井上 朋也花咲徳栄)、土田 龍空近江)の4名を挙げた。4名の強みと課題について迫っていきたい。



左から土田龍空、西川僚祐、来田涼斗、井上朋也

 来田 涼斗明石商)はセンバツ準々決勝の智辯和歌山戦で、先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打、選手権準決勝の履正社戦で先頭打者本塁打を放つなど全国舞台で華々しい活躍を見せたことで大きく評価があがっている。

 ただタイミングの取り方に課題を抱えており、試行錯誤の日々が続いた。身体能力も非常に高い選手で、走攻守すべてにおいて高水準のプレーが求められる。現在の課題を乗り越えて、次元が違うと思わせる選手になることを期待したい。

 西川 僚祐東海大相模)は高校通算53本塁打と、本塁打数は世代トップ。前裁きで、弧を大きく描いたスイング軌道で高校生離れした打球を飛ばしている。またアグレッシブベースボールを掲げる東海大相模の環境に揉まれたことで、走塁に対する意識も高い。

 まだ変化球の見極めなどに課題を抱えており、穴のない選手になってもらいたい。

 井上 朋也花咲徳栄)は、1年春からクリーンナップを任された実力者。高校通算47本塁打と、高校生トップクラスのスラッガー。手元でボールを呼び込み高速スイングで逆方向にも本塁打を打てる技術は素晴らしいものがある。

 韮沢 雄也など強打の3年生らが驚いた一発が驚いたのがこの夏の埼玉大会の所沢商戦で弾丸ライナーで右中間スタンドに打ち込んだ本塁打だ。低い軌道で本塁打にしたこの当たりに3年生のレギュラーは「えぐかった」と絶賛。好投手に対しての対応力も高く、強肩が光る三塁・外野守備も見逃せない。

 2学年上の野村 佑希(北海道日本ハム)と比較しても見劣りしない逸材。全国大会での結果を残せば、高卒プロも十分あり得る選手だ。

 土田 龍空近江)は高校生離れした俊敏な動きを見せるショートストップ。 天才肌のように思えるが、中学時代に名遊撃手・宮本慎也など一流遊撃手の動画を見て学んだり、さらに足運びを踵着地からつま先着地に変えたり、持ち替えを速くするために5本指から2本指で捕球したりとそのこだわりは高校生とは思えない。昨夏の甲子園ではエラーが多かった。捕球、送球すべてにおいて鍛えていきたい。

 また打撃も昨夏の時点で高校通算20本近く放っているように、長打を打てるメカニズムを持っている。堂々の高校生ナンバーワンショートストップと呼ばれる選手になることを期待したい。

(記事=河嶋 宗一

関連記事
◆ドラフト情報・ドラフト候補の逸材分析はドラフト特集コラムで!
2020年に注目したい高校生投手三羽烏 中森俊介(明石商)、高橋宏斗(中京大中京)、篠木健太郎(木更津総合)の強みと課題に迫る
ドラ1を現実化へ。世代を代表するスラッガー・来田涼斗(明石商)の課題

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
細田学園vs花咲徳栄【埼玉県 2020年秋の大会 埼玉県大会】
近江vs綾羽【滋賀県 2020年秋の大会 秋季滋賀県大会】
花咲徳栄vs蕨【埼玉県 2020年秋の大会 埼玉県大会】
第1017回 全国クラスの実力を持った浦和学院、花咲徳栄を筆頭に今年は激戦!各ブロックを徹底分析!【大会展望・総括コラム】
花咲徳栄vs久喜北陽【埼玉県 2020年秋の大会 埼玉県地区予選】
花咲徳栄vs三郷工技【埼玉県 2020年秋の大会 埼玉県地区予選】
第263回 覚悟の強さを感じた超高校級の遊撃手・土田龍空(近江)の高卒プロ入りへの思い【ドラフト特集コラム】
第1017回 浦和学院と埼玉栄が同ブロック!また夏の再戦も!県大会出場40チームをかけた埼玉県地区予選の見所を徹底紹介!【大会展望・総括コラム】
第255回 中山、早、土田、西野など...合同練習初日で超高校級のパフォーマンスを示した8人の逸材たち【ドラフト特集コラム】
第134回 執念、チーム力、甘さ。東海大相模が大阪桐蔭との一戦で学んだこと【高校野球コラム】
第1230回 強打の花咲徳栄を支える技巧派エース・高森陽生。レベルアップの鍵となったのは指先と体重移動だった 【2020年インタビュー】
第1192回 超前向きな世代屈指の遊撃手・土田龍空(近江)。名将も評価するメンタルの強さを武器に躍動を【後編】 【2020年インタビュー】
第1191回 世代屈指の遊撃手・土田龍空(近江)。社会人の練習参加、意識改革で守備のレベルは急上昇【前編】 【2020年インタビュー】
第1142回 秋に台頭した報徳学園の核弾頭・三宅雄雅 覚醒の秘訣は「ツイスト打法」の習得 【2020年インタビュー】
第1142回 目標は菊池雄星。東海大相模に進学の南琉人(湖東リトルシニア)が思い描く本格派への道【後編】 【2020年インタビュー】
井上 朋也(花咲徳栄) 【選手名鑑】
来田 涼斗(明石商) 【選手名鑑】
土田 龍空(近江) 【選手名鑑】
西川 僚祐(東海大相模) 【選手名鑑】
明石商 【高校別データ】
近江 【高校別データ】
東海大相模 【高校別データ】
花咲徳栄 【高校別データ】

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム