第249回 投手MVP・伊藤 大海(苫小牧駒澤大3年) 気合と冷静さを兼ね備えた「火の玉ストレート」2019年12月04日

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真ん中で三振の取れるストレートをアピール



紅白戦で2回無安打4奪三振の侍ジャパン大学代表候補・伊藤大海(苫小牧駒澤大3年・投手・駒大苫小牧)
 

 最終打者に投げた80キロ台カーブを除く30球中29球がストレート。だが、伊藤 大海が2回・6人の打者を無安打4奪三振で抑えるにはそれで十分だった。「わかっていてもないようなボールを目指しているし、握りもボールをつぶすイメージで投げている」

 ストレートの軌道は「1~2イニングだけを投げるだけなら大学生では打てない」と大学野球関係者も認める最速147キロ以上の伸びとキレを持って捕手のミットに突き刺さっていた。

 その様子をつぶさに見ていた某NPB球団のスカウトも伊藤をこう絶賛する。
 「日米大学野球選手権ではよくなかったけど今日の紅白戦はよかったです。真ん中に投げても空振りが取れている。自分をアピールする方法も知っていますね」

 「自分の勝負球であるストレート」を限られたイニングで明確に示せる辺りは、さすが2017・2018年と侍ジャパン大学代表に入った実力者といえるだろう。

23歳の4年生・ドラフト1位を目指す2020年へ


 とはいえ、伊藤自身は先輩風を吹かせることまったくない。「3回目の侍ジャパン大学代表になるが、いろんなことを吸収し僕も向上心を持って課題を持っていけたら」。よって、その先に目指すものも明確だ。

 「(駒澤大を1年秋に中退して)苫小牧駒澤大に入り直した時から、プロに入ることを目標にやってきました。だから、これからもやるべきことを変えず、自分と自問自答しながらやっていきたい」

 来年8月31日には23歳を迎える伊藤 大海。「おりゃ!」の気合と同時に放たれる火の玉ストレートと自己を客観視できるクールなハートを兼ね備えた豪腕は、侍ジャパン大学代表入りと念願のプロ入りはもちろんのこと、「ドラフト1位」をも視野に入れた2020年に挑んでいく。

(記事=寺下 友徳

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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