第247回 NPBへの輩出偏差値からわかる!NPB入団へ最も近道となるチームは徳島インディゴソックスだった!2019年11月17日

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【目次】
[1]NPBへの近道
[2]NPB輩出偏差値

 ピーキングという点ではどうだろう。高校が3年間、大学が4年間で1度の指名チャンスがあるのに対して、独立リーグはすべての選手が毎年、NPBへ入る機会がある。2017年にドラフト3位で西武ライオンズに入団した伊藤 翔や、今年、同じく西武ライオンズに指名された上間 永遠両選手は、高卒後すぐに徳島インディゴソックスに入団し1年でNPB入団を決めている。2人が徳島インディゴソックスに入団した理由の1つに「1年目からプロに挑戦することが出来る」ことを上げている。

 では、徳島インディゴソックスの例は、独立リーグ一般に言えることなのか?答えはNOである。徳島インディゴソックスは、独立リーグの中でずば抜けている存在だと言える。

 独立リーグは四国アイランドリーグ(四国IL)に4チーム、ベースボール・チャレンジ・リーグ(BCL)に12チームが属している、それに関西独立リーグや今年は沖縄にも独立リーグが設立された。この中で今年のドラフトでNPBに選手を輩出したチームは2019年、2018年ともに5チームのみである。つまり、独立リーグがNPBに最短距離と言うには話しが飛躍しすぎる。むしろ、徳島インディゴソックスならば最短距離である。が正解である。

 そうなると、今回の「NPBに入りやすいチーム」を考える上で、独立リーグでどのチームを選ぶとNPBに入りやすいかを考えることが重要になる。

 独立リーグでNPB輩出に関しての偏差値を作成したので見てほしい。偏差値というぐらいなので、偏差値50がちょうど平均である。また、NPBのドラフトに選ばれた選手の数や、毎年選ばれているかなどが反映できる計算方法となっている。



NPB輩出偏差値

 つまり、このグラフに出てくる偏差値50以上のチームは、独立リーグの中でも上位のチームと言える。四国アイランドリーグならば安定して高いレベルにある徳島インディゴソックス(偏差値:77.5)や、香川オリーブガイナーズ(偏差値:50.8)などはNPBを考える上で念頭に入れても良いチームになる。ベースボール・チャレンジ・リーグでは、石川ミリオンスターズ(偏差値:62.4)や新潟アルビレックスbc(偏差値58.7)もNPBを狙える位置にいると言える。

 ただし、偏差値が75を超える徳島インディゴソックスは、別格と言えるのが分かる。毎年の指名選手を出すということは、しっかりした育成体制と、チーム内でNPBを始めとするプロリーグに行くことを当たり前と考えるチーム文化が浸透していることが関係している。所属選手も「NPBにどうしても入ってやる!」という意識が高い選手が多いのも大きな違いだろう。

 また、徳島インディゴソックスは、NPBに輩出した12名以外に、韓国プロ野球、台湾プロ野球にも所属選手が指名されている点にも注目したい。現在プレミア12の韓国代表に選ばれているハ・ジェフンは、徳島インディゴソックスから韓国のSKワイバーンズに入団し、1年目で32セーブでセーブ王を獲得している。この点からは意識が高い選手が多く、非常にレベルが高いチームであることが分かる。

 そろそろ、話の結論に移りたい。今回のコラムは、「NPBに入りやすいチーム」となる。そうなると、徳島インディゴソックスが他チームを圧倒していると言える。もちろん、高校、大学、社会人、独立リーグなどのセグメントで切り分けて、入団人数だけを見れば、高校生が51名と最も多くNPBにドラフトで指名された。ただし、今回はあくまでも「NPBに入りやすいチーム」である。そして、それを客観的に数値としてみていくと、徳島インディゴソックスが現状一番魅力的に映るのは私だけではないはずだ。

(文=田中実)

今回の偏差値の計算方法
平均をA、標準偏差をB、得点をC(i)とした時、偏差値T(i)を下記の数式で計算
T(i)=(C(i)-A)/B×10+50
また、得点Cに関してはNPB入団選手1名につき1点/人とした。また、毎年排出することに対して一人あたりの点を高くするように設定した。2年連続で1.2点/人 3年連続で1.4点/人 4年以上で1.8点/人に固定。4年間の得点をベースにしてある。あくまでもドラフトで指名された選手の数値のみからの計算となる。

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