第246回 二塁送球は山瀬慎之介に匹敵!内山壮真(星稜)は野球センスの塊だ2019年11月16日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

 27年ぶりの対決となった星稜vs明徳義塾の一戦。平日ながら大勢の観客が迎えた一戦となった。そんな注目野手のパフォーマンスを振り返っていく。まずは星稜のプロ注目の強肩捕手・内山 壮真だ。

圧巻のスローイングタイム



内山壮真(星稜)

 またしても明徳義塾を破ることができなかった。今年は「打線は去年の世代より上」という評判を引っ提げて臨んだ星稜だったが、頼みのエース・荻原 吟哉が打ち込まれ、さらに守備のミスも記録に残らないミスも多くあった。内山は主将としてチームをこう総括した。
「守備はずっと課題にしていたチームでいましたし、それでも勝てていましたが、改めてこういう舞台で守備のミスが出たので、守備力を冬場に鍛えていかないといけないと実感しました」

 そして明徳義塾の徹底力の高さをたたえた。
「明徳さんは自分たちとヒット数はあまり変わらないのですが、それでも1番から9番まで狙い球をしっかりと絞って打てるところはさすがだなと思いました」

  チームとして足りない課題が見つかった。それでも内山のパフォーマンスはさすがという一言だった。

 まず新チームから磨いてきたスローイング。
 そのタイムは圧巻だった。9イニング中、7回計測し、そのタイムは以下より。
【スローイングタイム】
1回 1.82
2回 1.95
3回 1.95
4回 2.05
5回 1.91
6回 1.95
7回 1.78
 持ち替えが速く、無駄な動きを省いたスローイング。もともと内野手をやっていた内山は捕球時から左足から右足に切り替えるときのステップが実に軽快。本人はまだまだというが、タイム自体は去年の正捕手・山瀬 慎之助(巨人指名)とほぼ変わらない。山瀬は地肩の強さを存分に生かしたスローイングだったが、内山の場合、効率的な体の使い方で、速いタイムを生み出すタイプだ。

 そして高校通算29本塁打を誇る強打でも内容のある結果を残した。第2打席は内角攻めにあい、つまりながらもしぶとく左前安打。第4打席は左前安打。計4打数2安打1四球。内山はこの結果について、
「内容は良くなかったですけど、ただ強く振ったことで強い打球を打てたことは良かったと思います」
 マルチヒットを打ったことについては手ごたえを感じていた。

 

 またこの試合に出た課題を冬の練習で克服していくと誓った内山。2020年のドラフト候補として注目され、求められるレベルは非常に高くなるが、内山ならば、その高いレベルを乗り越えてくれるに違いない。

(記事=河嶋 宗一

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第999回 世代屈指の剛腕・高橋(中京大中京)など東日本注目投手16名リスト!【大会展望・総括コラム】
第1回 古豪復活に選抜での金星 香川県高校野球3大ニュース【香川の高校野球】
第25回 今年も盛り上がった高校野球!球児が最も見た試合レポートベスト5発表!【レポート編】【高校野球ドットコム 人気記事ランキング】
第1回 近畿の高校野球を沸かせたBIGな話題で振り返る! 2019年近畿地区の3大ニュース【近畿地区の高校野球】
第992回 高校野球ドットコムが選んだ「2019年最強ベストナイン&MVP」を発表!【大会展望・総括コラム】
兵庫県選抜vs関西国際大【2019年 練習試合(交流試合)・秋】
大手前高松vs星稜【2019年 練習試合(交流試合)・秋】
明徳義塾vs星稜【2019年 第五十回記念 明治神宮野球大会】
第1079回 赤坂諒(上野学園) 理想は勝てる投手。次なるステージで再び革命を起こす【後編】 【2019年インタビュー】
第1072回 激戦区・大阪府予選がターニングポイントに 甲子園決勝では緊張より楽しかった 岩崎峻典(履正社)【後編】 【2019年インタビュー】
第1071回 夏の甲子園初優勝へと導いた岩崎峻典投手(履正社)が急成長した理由とは【前編】 【2019年インタビュー】
第1066回 世代トップの巧打者・内山壮真(星稜)が語る秀才的な感覚 そしてラストイヤーへの決意【後編】 【2019年インタビュー】
星稜vs佐久長聖【2019年秋の大会 第141回北信越地区高等学校野球大会】
第1065回 星稜中の経験が自分の基礎を形作った 内山壮真(星稜)【前編】 【2019年インタビュー】
星稜vs敦賀【2019年秋の大会 第141回北信越地区高等学校野球大会】
内山 壮真(星稜) 【選手名鑑】
星稜 【高校別データ】

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム