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U-18代表の横山、鵜沼が筆頭!厳選外野手18名リスト

2019.10.23

 2020年の高校生野手は、黄金世代と呼ばれるぐらい人材が揃っている。そんな野手の顔ぶれを今回は、編集部のドラフト部長こと河嶋宗一がこれまでに見てきた選手を中心に、シリーズ別で紹介したい。最後は「外野手編」だ。外野手でも一部の選手は「スラッガー編」で紹介しており、そこでは取り上げられなかった選手をピックアップしている。

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横山陽樹、鵜沼魁斗のU-18コンビら注目外野手

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横山陽樹、鵜沼魁斗のU-18コンビ

 まず関東地区で注目したいのは、横山陽樹作新学院)だ。走攻守の総合力はトップクラスの大型外野手。1年夏から甲子園に出場し、この夏も甲子園で活躍。2年生ながらU-18代表に選ばれ、木製バットで本塁打を放つなど、対応力の高さは高いものがある。そして外野守備では抜群の強肩守備を見せる。捕手も兼ねる横山だが、まずは強打の外野手として注目していきたい。

 同じ栃木県の青藍泰斗石川慧亮も楽しみな強打者だ。中日の石川翔青藍泰斗出身)の弟である石川は173センチ77キロと決して上背が大きい選手ではないが、分厚い下半身が長打力の源で、重心を沈め、ボールを手元まで呼び込んで前捌きで長打を量産する。またレフトの守備から投じるスローイングの強さも魅力だ。攻守ともにポテンシャルは高いが、それ以上に魅力なのはいつでも自分の間合いで打てて、劣勢に立たされても動じないマインド面だ。

 U-18代表の鵜沼魁斗東海大相模)は甘く入った直球、変化球を逃さない打撃スタイル、積極的な走塁、守備範囲の広い守備と総合力が高い外野手。さらに人見知りしない性格で、佐々木朗希大船渡)をはじめU-18代表でともにした先輩から慕われるムードーメーカーの一面も見逃せない。

 他地区の選手を紹介したい。まず北海道では、大井 辰典旭川実)はスケール抜群の大型外野手。弧を大きく描いたスイングから長打を量産し、また投手としてもマウンドに登り、135キロ前後の速球を投げ込む。

 東北大会ベスト4の仙台城南の大型外野手・高橋 陸翔は東北大会で8打数3安打の活躍を見せた。

 星稜のスラッガー・今井秀輔は、甲子園準々決勝でも満塁本塁打を放ち、スケール抜群のスラッガーだ。

 元 謙太中京学院大中京)は最速143キロ右腕として注目されているが、甲子園では打者として活躍を見せた。元は投手として勝てる投手になるために練習を積んでいるが、長打力のある打撃も捨てがたい。来年はどちらで生きるのか、楽しみだ。

 逸材揃いの大阪桐蔭で高卒プロを狙えると思わせるのが、仲三河優太。小山ボーイズ時代は投手として活躍し、U-15代表入り。1年夏の大阪大会ではベンチ入りも、故障もあり、野手に転向した。決勝の履正社戦で3ラン含む5打点を挙げるなど、潜在能力が高い左のスラッガーだ。また仲三河とともにクリーンナップを打つ船曳 烈士も近畿大会初戦でホームランを放った右のスラッガー。さらに結果を残していくことを期待したい。

[page_break:細川凌平、山田響などまだまだ見逃せない外野手たち!]

細川凌平、山田響などまだまだ見逃せない外野手たち!

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細川凌平(智辯和歌山)

 白石陸智辯学園)は注目の外野手。ライトからの返球はレーザービームと形容できるほどの強肩ぶりで、コンパクトなスイングから本塁打を量産する。走攻守のスキルの高さは超高校級だ。

 智辯和歌山細川凌平は1年生から攻守でセンスの高さを発揮してきた。

 どのコースでも打ち返す対応力の高さが最大のストロングポイントでどの大会でも結果を残し、評価を高めてきた。外野守備は守備範囲の広さ、スローイングともに魅力的で、さらに走れる。人気株になるのではないだろうか。

 壱岐 有翔(市和歌山)は、この春のセンバツから台頭した左の強打者。ボールを手元まで呼び込んで強烈な打球を飛ばす。

下級生時代からパワフルな打撃を見せていた早真之介京都国際)は早くも高校通算20本塁打以上を放っているスラッガー。
 中国地区では寺本聖一広島商)に注目。下級生の時からクリーンナップを打つなど、小柄ながらパワフルなスイングで長打を量産する左の巧打者。

 四国では「スラッガー編」でも紹介した山田響済美)に注目が集まるが、実績、実力では奥野 翔琉明徳義塾)も見逃せない存在。両膝を柔軟に使い、どのコースもヒットゾーンに打ち返すアベレージヒッター。軽快なベースランニングにも注目だ。

 九州地区では布施 心海明豊)がトップだろう。高校1年春から公式戦に出場し、今年のセンバツでも勝負強い打撃を見せた。甘い球を逃さず、本塁打を打てる打撃技術は群を抜いており、強肩が光る外野守備ともにハイレベルだ。牛島 希九州学院)はパワフルなスイングから本塁打を量産する右の大型スラッガー。崔 哲瑋(沖縄尚学)は、夏の甲子園では4打数3安打2打点の活躍、九州大会でも3打数1安打1打点2盗塁をマークした大型外野手だ。

 最後に、ドラフト部長こと河嶋宗一が選んだ「2020年の注目の外野手」をおさらいしよう。

【注目外野手リスト】
横山陽樹作新学院
石川慧亮青藍泰斗
鵜沼魁斗東海大相模
大井 辰典旭川実
高橋 陸翔仙台城南
今井秀輔星稜
元 謙太中京学院大中京
白石 陸智辯学園
仲三河優太大阪桐蔭
船曳 烈士大阪桐蔭
細川 凌平(智弁和歌山)
壱岐 有翔(市和歌山)
早真之介京都国際
寺本 聖一広島商
奥野 翔琉明徳義塾
布施 心海明豊
牛島 希九州学院
崔 哲瑋(沖縄尚学

 またこのリストは秋季大会全日程終了後、春季大会、夏の大会後と、定期的に更新してお届けしたい。多くの逸材が名を連ねることを期待したい。

(記事=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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