第204回 【BIG5特集】奥川恭伸(星稜)高校生レベルを超越したテクニシャンピッチャー2019年06月15日

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【目次】
[1]投球も受け答えも高校生とは思えない奥川

[2]完全復活を印象づけた北信越大会

2019年度の高校生投手『BIG5』はズバリこの選手だ!
佐々木 朗希大船渡
奥川 恭伸星稜
西 純矢創志学園
及川 雅貴横浜
井上 広輝日大三

 高校野球ドットコムでは、2019年度のBIG5ピッチャーたちの大会直前の仕上がり状況や、夏に向けての歩みを5日間連続でレポート!
 第四弾は、奥川 恭伸星稜)だ!今春の選抜甲子園、1回戦の履正社戦では圧巻のピッチングを見せた奥川だが、今夏はどんなピッチングを見せてくれるだろうか。

投球も受け答えも高校生とは思えない奥川



北信越大会での奥川恭伸(星稜)

 奥川の投球、そして奥川を取材するたびにいつも感じていることがある。
 本当に高校生なのか?と。最速150キロだが、試合展開に応じて、130キロ後半〜140キロ前半、145キロ前後、140キロ後半と3段階で投げ分け、135キロ前後のフォーク、130キロ前半の縦横のスライダー、100キロ台のカーブと変化球は縦横緩急を使える。今年のピッチングで驚いたのは、センバツで左打者の外角ボールゾーンからストライクに入るスライダーで三振に奪った。いわゆる「バックドア」だ。リードする山瀬 慎之助も「あの配球は奥川だからこそできる配球です。すごすぎです」とバックドアを実践するエースの投球に舌を巻いていた。

 また、センバツの履正社戦でいきなり150キロ級の速球を見せたが、これは観客を味方につけて、チームに勢いを与えるためだ。

 試合の雰囲気を読んで、どういう投球をすれば、勝利に導けるか、1試合ごとにテーマを設けて、さらに実践できるのが奥川なのだ。

 また自分の投球フォームをしっかりと言語化できるのも魅力だ。リリースで意識していることについて。
 「僕はボールの重みを感じるリリースができるように意識しています。僕の場合、手首がうまく使えないとロックした感じの腕の振りになってしまいます。連続写真で見ると同じように見えるかもしれませんが、実は感覚的に全く違います。理想はムチをしならせるように腕を振ること。肘がうまく使えて、回転の良いボールを投げられた時というのは、ボールの重みを感じることができるんです」

 さらに奥川の投球フォームといえば、ステップ幅が狭い投球フォームが特徴。これは明確な意図がある。
 「『上体が高い』『手投げだ』と周りにはけっこう言われるんですが、自分が凄く大事にしてるのは、左足の付け根のところにしっかり体重を乗せることなんです。重心の高さは、今のレベルではあまり考えていないです。今のフォームのメリットとして、角度をつけるボールとかもできると思うので、重心の高さというのは考えずに、しっかりと左足の付け根に重心が乗っかることを考えています」

 今年の選抜では18イニングで、27奪三振、自責点2、四死球3と抜群の安定感を発揮。自分の動きを明確な意図を持って説明できる投手は活躍できるのだ。

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井上 広輝(日大三) 【選手名鑑】
奥川 恭伸(星稜) 【選手名鑑】
及川 雅貴(横浜) 【選手名鑑】
佐々木 朗希(大船渡) 【選手名鑑】
西 純矢(創志学園) 【選手名鑑】
山瀬 慎之助(星稜) 【選手名鑑】
星稜 【高校別データ】

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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