第187回 伊藤翔に続け!NPBで成功を誓う逸材たち2018年10月24日

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 10月25日に迎えるドラフト会議。その中で勝負を迎えるのが独立リーガーだ。今年はある選手の活躍によって風向きが変わっている。それが伊藤 翔(19歳・埼玉西武ライオンズ)だ。16試合に登板し、3勝0敗、防御率2.73と好成績を残した。伊藤の活躍によって見る目が変わってきたが、独立リーガーの市場価値を高めるためには伊藤を含めた独立リーガーの先輩たちの活躍が大事だが、今年の指名候補の選手たちがどれだけ活躍できるかが大事となる。

 NPBスカウトは即戦力で活躍できる選手が求められるが、その厳しいチェックでも、指名候補として評判が高い選手たちを紹介したい。

独立で活躍著しいドラフト注目選手とは?



苦労人・安河内 駿介(BC武蔵)

 まずBCリーグでは、独立リーグ日本一となった群馬ダイヤモンドペガサスの速水 隆成捕手に注目だ。桐生第一時代は一塁手として出場していた速水は、群馬入りしてから捕手へ転向。今季は15本塁打を記録した強打の捕手。柘植 世那健大高崎-Honda鈴鹿)と同世代として負けたくない思いは強いだろう。

 投手では、シーズンの防御率3.09ながら、最速150キロを超える速球で押す長谷川 凌汰(BC新潟)、主に中継ぎとして登板し、150キロ前後の速球とキレのある変化球で勝負する安河内 駿介(BC武蔵)は、38試合で、防御率2.38、42奪三振と安定した実績を残した。安河内は、浪人を経験している苦労人。しかしそれを感じさせない爽やかなキャラクターとセルフプロデュースがうまい性格はプロ向きで、NPB入りが実現し、活躍すれば人気投手となりそうだ。

 最速150キロまで球速を伸ばした湯浅 京己聖光学院時代は目立った成績を残せず、昨夏の甲子園ではベンチ外。防御率5.72と防御率だけ見ればよくないが、伸び盛りの19歳ということで、リストアップしている球団も多い。やはり伊藤 翔の活躍が19歳である湯浅に高い期待をかけているのだろう。



ポテンシャルトップクラスの鎌田光津希とスラッガー・谷田成吾

 一方、四国独立リーグでは、ポテンシャルだけならば、今年の独立リーグのドラフト候補ではトップクラスの鎌田 光津希(徳島インディゴソックス)。最速155キロのストレート、140キロ前後のスライダー、120キロ台のナックルカーブと1つ1つの球の精度はピカイチ。防御率2.49、投球回(76)を上回る奪三振(79)を記録しているように、はまれば簡単に打たれない。だが、周囲の関係者からは「まだこんなものではない、圧倒的なピッチングをしてほしかった」というのが本音である。後輩である伊藤 翔にはない強いボールを持った選手なだけに、鎌田のポテンシャルの高さを評価する球団は現れるのか。

 また鎌田と同じルーキー・竹内 裕太は140キロ後半の速球、130キロ台のフォーク、130キロ前後のスライダー、カーブ、チェンジアップを操る本格派。通算成績は16試合に登板し6勝7敗・97回3分の1を投げて84奪三振・与四死球44・防御率3.42だったが、後期だけ見るならば、7試合に登板し5勝1敗・52回を投げて44奪三振・与四死球17・防御率は2.25と好成績を残し、チームの後期の立役者となった。先発型右腕として、吉報が届くのか、注目してみたい。

 そして妹尾 克哉(香川オリーブガイナーズ)も楽しみな選手だ。神戸国際大附時代は、東郷 太亮(王子)、平内 龍太(亜細亜大)とともに活躍していた左打ちの内野手。逆方向に打ち分けるバットコントロール、身体能力の高さを生かした守備が光っていた選手だが、香川に進むと、2年目の今年は首位打者を獲得。伸び盛りの遊撃手として、見逃せない存在だ。

 そして慶應義塾、慶応大、JX-ENEOSはスラッガーとして活躍してきた谷田 成吾(徳島インディゴソックス)も指名を待つ。

(文=河嶋 宗一

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速水 隆成(桐生第一) 【選手名鑑】
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谷田 成吾(慶應義塾) 【選手名鑑】

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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