目次

[1]宜保翔(未来沖縄)身体能力とクレバーさを兼ね備えた沖縄の二刀流
[2]勝又温史(日大鶴ヶ丘)関東最速右腕が目指すは全国最速右腕と甲子園出場

 ミレニアム世代の逸材をトッププロスペクト方式で紹介。今回もドラフト候補としてハイパフォーマンスが期待される逸材を追っていく。

宜保翔(未来沖縄)身体能力とクレバーさを兼ね備えた沖縄の二刀流

 投げれば最速147キロのストレートを投げ込み、打っても巧打を連発。走っても塁間タイムが最速の3秒7とまさに抜群の身体能力を持った二刀流。そんな宜保は小さいときから野球以外の競技に取り組んでいる。小学校に入る前から水泳、両親が取り組んでいたバレー、そして小学校から野球を始め、小学5年生で出場した60メートルハードル走では9秒9をたたき出した。

 未来沖縄に進むと、1年秋には1年生大会優勝を収めるなど、下級生の頃から頭角を現していたが、2年夏は初戦敗退。2年秋にはベスト8を狙った3回戦で具志川商に敗れ、長い冬を過ごす。ここで宜保は覚醒のきっかけをつかむ。主力投手が立て続けに故障し、遊びで入ったブルペンで140キロ台の速球を投げていた宜保に、白羽の矢が立った。投手を兼任した宜保は3年春では主力投手として好投。決勝戦の興南戦で最速145キロをマークするなど、優勝に貢献した。

 九州大会でも好投を見せた。宜保は県大会までオーバー、サイドを使い分けていたが、以後はひじの負担を考え、オーバーに専念。そして力まないよう、8割~9割の力で勝負をした結果、この試合では常時130キロ前半~143キロの速球、120キロ前後のスライダー、チェンジアップ、さらに125キロ前後のワンシームを内外角に散らし、れいめい打線を5回まで無安打に抑える完璧な内容。準々決勝の八幡戦でも打者として4打数2安打1打点3得点の活躍。八幡戦でも相手のスキをついてセーフティバントを試みるなど頭脳的なプレーを披露した。

 宜保は沖縄大会でも投打で活躍。3回戦では秋に敗れた具志川商と対戦。8回表に1点を勝ち越し、2対1で辛勝。宜保は1失点完投勝利を挙げた。

 この夏は惜しくも甲子園出場はならなかったが、それでも投打ともに魅力たっぷりな逸材は次のステージで輝きを放つはずだ。