目次

[1]吉田輝星(金足農)投手 桑田二世と表現できる完成度を持った北の怪腕
[2]矢澤 宏太(藤嶺藤沢)投手 相手の奇襲に動じない圧倒的なピッチングを

 ミレニアム世代の逸材をトッププロスペクト方式で紹介。紹介する選手のグレードはここからだんだん高まっていく。今回紹介するのは、この春になって評価急上昇の速球投手である。

吉田輝星(金足農)投手 桑田二世と表現できる完成度を持った北の怪腕

 よく、175センチほどで、フォームが良く、フィールディングも良く、ストレートの切れ、コントロール、変化球の精度を兼ね備えた右投手のことを「桑田二世」と表現することが多い。金足農の吉田はまさにそんな投手だ。

 175センチ82キロと投手としてそれほど上背はない。だがピッチングを見ればそれを忘れさせるようなものを見せる。

 ノーワインドアップから始動し、ゆったりと左足を上げていきながら、その後、ゆっくりとホームベースに向かって着地を行い、内回りのテークバックからトップに入り、リリース。一連の動作が実に無駄がなく、スムーズ。まるでお手本のような投手である。ストレートはこの春に最速147キロを計測。球持ちが良く、回転数が高いストレートは球速表示以上のものを感じさせ、キレのある変化球が決まると、攻略が難しい投手だ。

 1年夏からベンチ入りし、2年夏にはエースとして決勝に導いたが、惜しくも敗退。あと一歩で甲子園を逃したことが成長の原動力となった。春は決勝戦で圧倒的な大差で由利工を破り、県大会優勝。東北大会でも専大北上戦で最速146キロを武器に1失点完投勝利。大きく評価を上げた。

 さらに帝京との招待試合に先発した吉田は5回1失点8奪三振と素晴らしいピッチングを見せ、評価はさうなぎ上り。

 侍ジャパンU-18代表の一次候補に選出され、ますます注目度が上がった吉田。充実の春の経験を夏に生かし、あと一歩で届かなかった聖地へ到達する。