第148回 東京六大学で活躍を見せる大阪桐蔭OBたち2018年05月12日

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福田光輝(法政大学)      吉澤一翔(早稲田大学)        田中誠也(立教大学)      三井健右(立教大学)

 4月から始まった大学野球最高峰・東京六大学野球春季リーグは、7日で第4週までを終えた。今春の東京六大学野球で目立つのが大阪桐蔭OBの出場や活躍である。大阪桐蔭OBの選手が在籍しているのは、早稲田大学、法政大学、立教大学、慶應義塾大学の4大学。在籍者の顔ぶれは以下の通りである。

■早稲田大学3人 吉澤 一翔(2年)徳山 壮磨岩本 久重(1年)
■法政大学2人 福田 光輝(3年)、永廣 知紀(2年)
■立教大学3人 峯本 匠(4年)、田中 誠也(3年)、三井 健右(2年)
■慶応義塾大学1人 福井 章吾(1年)
計9人が在籍しており、そのうち8人がリーグ戦に出場。今回は活躍を見せている選手たちを紹介したい。

 まず投手では、立教大学の田中 誠也は高校時代、2014年夏の甲子園優勝メンバー、2015年春ベスト4のエースとして活躍。立教大入学後は、順調に登板を重ね、現在は、140キロ近い速球とキレのある変化球で打者を翻弄する技巧派左腕として、リーグ1位の防御率0.99、4勝1敗の好成績を挙げている。まだリーグ戦通算8勝だが、これは2年春から記録したもの。これからもこの調子で勝ち星を積み重ねれば、10勝、15勝、20勝を狙える可能性を持った左腕だろう。

 野手では法政大学の福田 光輝大阪桐蔭出身の選手ではトップとなる打率.333をマーク。福田は高校時代、田中とともに2014年夏の甲子園優勝、2015年春ベスト4を経験。法政大入学後は俊足巧打の遊撃手として、2年春からレギュラーを獲得し、今春、リーグ戦初本塁打を記録。このまま打率3割を継続できるか。

 立教大の三井 健右は、3年春に甲子園に出場し、4番打者として活躍を見せた。当時から長打力が優れた左打者だったが、大学に進んでさらに磨きがかかり、2年生となった今春のリーグ戦で3試合連続本塁打を記録。3本塁打はリーグトップの数字である。打率.204ではあるが、持ち味のフルスイングから放たれる打球の飛距離、鋭さは六大学屈指。これから打撃技術をさらに高め、打率、本塁打、打点の3項目を伸ばすことができるか注目したい。

 早稲田大学の吉澤 一翔は3年春は甲子園に出場し、2回戦の木更津総合戦では同僚となったエースの早川 隆久から本塁打を放っている。早稲田大に進み、吉澤は1年春からリーグ戦に出場し、リーグ戦初安打を記録。2年春となった今年はレギュラーに定着し、打率.222、2本塁打を記録し、力強いバッティングを披露している。

 他では2014年夏の甲子園優勝メンバーで最終学年を迎えた峯本 匠(立教大)、昨年の選抜を経験したエースの徳山 壮磨(早稲田大)は5月6日に初勝利。同じくバッテリーを組んだ福井 章吾は慶応大へ、岩本 久重は早稲田大へ進み、レギュラーの座を目指している。そして法政大の永廣 知紀はリーグ戦出場がないが、いずれは出てくる選手だろう。

 大阪桐蔭といえば、中田 翔(北海道日本ハム)、藤浪 晋太郎(阪神)など高卒プロ入りし、活躍を見せている選手が多いイメージだが、こうして東京六大学に進んで活躍する選手も数多い。

 今後、東京六大学に進んだ大阪桐蔭OBをはじめとした全国の大阪桐蔭OBがどんな活躍を見せるのか、楽しみだ。

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岩本 久重(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
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吉澤 一翔(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
大阪桐蔭 【高校別データ】

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
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  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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