2日、東北楽天戦でデビューした清宮 幸太郎早稲田実業―北海道日本ハム)がプロ第1打席で二塁打を放ち、鮮烈デビューを飾ったが、今年の高卒野手は全体的にレベルが高い。

 昨年のドラフト前特集でも、野手豊作年とお伝えしたが、揃って期待通りの成績を残している。ここまでの状況をお伝えしたい。(一軍・二軍成績は5月2日まで)

 まず一軍初打席で二塁打を打った清宮。二軍戦の打撃成績を振り返ると、15試合で打率.220、4本塁打、11打点と打率面は突出した数字ではないように見える。だが4月20日のロッテ戦から一軍昇格するまでの8試合で、31打数9安打4本塁打10打点と一気に調子を上げてきた。一軍昇格はベストタイミングで、理想的な形でデビューできたといえる。第1打席で岸孝之のアウトハイのストレートをとらえ、左中間のフェンス直撃の一打を放つところはただものではない。第2打席以降、岸のチェンジアップに対応できず二打席連続三振を喫したが、そこまでしないと抑えられないと思わせただけでも上出来だ。今後の活躍が見逃せない。

 清宮と並ぶ西のスラッガーとして注目され、外れ1位ながら3球団に指名された安田 尚憲履正社‐千葉ロッテ)は、ファームで打率.277、2本塁打、17打点と好成績を残している。

 そして安田と同じく外れ1位で3球団からドラフト1位指名を受けた村上 宗隆(九州学院‐東京ヤクルト)は、打率.311、3本塁打、20打点とすべてにおいて高水準の成績を残しており、打率はイースタンリーグ7位で、高卒新人ではトップだ。

 また、昨夏の甲子園で大会新記録となる6本塁打をマークした中村 奨成広陵‐広島東洋)は30試合で、打率.217、2本塁打、7打点と、出だしはまずまずといえるだろう。

 昨夏、花咲徳栄の優勝に貢献した左の強打者・西川 愛也花咲徳栄‐埼玉西武)も、イースタンリーグ9位の打率.307を記録。ドラフト2位で入団した西川は、さっそく自慢のバットコントロールの高さを披露している。そして昨年、清宮、安田とともに注目され、福岡ソフトバンクから3位指名を受けた増田 珠横浜‐福岡ソフトバンク)は三軍での試合出場が中心で、ここまで12打数6安打、打率5割と好成績を残している。プロではサードを守る増田。いずれは二軍で試合出場を伸ばすことを期待したい。また、侍ジャパンU-18代表を経験した西巻 賢二仙台育英‐東北楽天)は、27試合で、打率.202、1本塁打、13打点を記録。ドラフト6位ながら今春キャンプでは一軍入り。そしてオープン戦でも快打を連発していた西巻はシーズンに入ってもまずまずの数字を残しているが、これからは打率面をさらに高めていくことができるか注目をしていきたい。

 さらに、北海道日本ハムから4位指名の難波 侑平創志学園―北海道日本ハム)は打率.279を記録し、好スタートを切っている。高校時代は投打で高い才能を示していた難波だが、プロ入り後は野手に専念して、センスの高さを示している。現在は二塁・遊撃を守る難波。北海道日本ハムは二遊間に逸材が集まっているが、先輩との厳しい競争を勝ち抜き、一軍昇格をつかむことができるか注目したい。

 ここまで高卒野手の状況を振り返ると、好成績を残している野手が多く、例年と比べても、非常にレベルが高い年であることが分かる。だが、開幕は1か月が過ぎたばかり。シーズンが終わってから「やっぱり清宮世代の野手はすごかった」と思わせたい。