第122回 【小関順二のドラフト指名予想】東北楽天ゴールデンイーグルス編 「ドラフト1位の筆頭候補はスラッガータイプ」2017年10月17日

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【目次】
[1] 脇役は揃った、今年はスラッガータイプの指名を
[2] 投手は先発タイプの獲得も視野に

東北楽天ゴールデンイーグルス 今季戦績

 143試合 77勝 63敗 3分 勝率.550 パ・リーグ3位(10月10日現在)

脇役は揃った、今年はスラッガータイプの指名を

オコエ瑠偉(関東一高ー東北楽天)

 楽天は今、チーム作りの真っ最中だ。攻撃陣はペゲーロ、ウィーラー、アマダーの外国人で中軸を構成し、日本人選手で長打率が4割を超えているのは茂木 栄五郎の.492以外では規定打席に達していないオコエ 瑠偉の5割しかいない。二軍まで目を広げれば高校卒4年目の内田 靖人がファームで18本塁打、66打点を挙げているので将来の中軸候補だが、数が少なすぎる。

 そもそも、スラッガータイプはあまり獲ってこなかった。08年以降では中川 大志西田 哲朗、内田が数少ないそのタイプで、今のところ1人も大成していない。その代りにチャンスメーカータイプは岡島豪郎、島内宏明、オコエ 瑠偉茂木 栄五郎、田中和基などを獲得、高い成功確率で戦力にしている。脇役は揃った、ならば今年はスラッガータイプの清宮 幸太郎早稲田実業・一塁手)、安田 尚憲履正社・三塁手)が1位入札の第一候補になる。

 清宮か安田か、難しい選択だが、2人の実力差はほとんどない。ならば競争率の低い安田のほうが〝お得感″はある。木製バット使用のU-18ベースボールワールドカップに出場、苦労する清宮を尻目に打率3割以上を記録し、強豪との対戦が続いたスーパーラウンド以降は打率.353、打点3とポイントゲッターの役割を果たした。清宮の高校通算111本塁打には及ばないが、65本塁打は松井 秀喜の60本をしのぎ、あの清原和博の64本も1本しのいでいる。冒険する価値は十分にある。

 2位以下でも獲れそうなスラッガータイプはいる。村上 宗隆九州学院・捕手)、増田 珠横浜・外野手)である。キャッチャーは嶋基宏が来季34歳を迎え、足立祐一29歳、小関 翔太27歳という年齢を考えると、村上が5年目を迎えるとき3人は30歳を越えるベテランになっていて、嶋は恐らく現役ではないだろう。つまり、年齢の開きが絶好。強打者タイプの村上はディフェンス面も安定しているので狙い目の選手と言っていい。

 楽天は外野のメンバーもいい顔ぶれが揃っているが、聖澤諒が来季33歳を迎え、岡島豪郎29歳、島内宏明28歳も中堅の年回りで、若手はオコエ 瑠偉21歳、田中和基24歳くらいしかいない。ここに増田を入れて未来予想図に新風を吹き込みたい。

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安樂 智大(済美) 【選手名鑑】
オコエ 瑠偉(関東一) 【選手名鑑】
清宮 幸太郎(早稲田実業) 【選手名鑑】
松井 裕樹(桐光学園) 【選手名鑑】
安田 尚憲(履正社) 【選手名鑑】

プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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