第73回 準硬式野球出身選手が硬式野球で活躍するポイントとは?2016年11月24日

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【目次】
[1]「準硬式野球」を経験することによるメリット・デメリット
[2]鶴田選手の「正しい選択」。過去の成功者を追い、大きく羽ばたけ!

 10月20日に開催された「2016プロ野球選手ドラフト会議 supprted byリポビタンD」では例年以上に異色の野球経歴を持つ選手が数多く指名された。中でも変わり種は東北楽天ゴールデンイーグルスから6巡目指名を受けた鶴田 圭祐投手である。香川・藤井学園寒川高では硬式野球部に所属し、1年秋に投手から野手へ転向。帝京大学進学後は準硬式野球の世界で投手に復帰し、最速149キロをマーク。来季からは5年ぶりに硬式ボールを握り、日本最高峰の舞台に挑むこととなった。

 では、鶴田選手をはじめとする「準硬式野球」の選手が「硬式野球」へ順応するポイントはどこにあるのだろうか?実際に体験した選手の例も追いながら考えていきたい。

「準硬式野球」を経験することによるメリット・デメリット

小平 凌選手(徳島インディゴソックス)

「準硬式野球」
まずはこの日本オンリーワン競技の説明からしていきたい。ルールは軟式野球・硬式野球とほぼ同じ。異なるのは正式には「軟式H号」と呼ばれるボール。平たく言えば表現は軟式球と同じゴム製、中身は硬式球と同じコルクを使用する。当然ながら硬式野球とも軟式野球とも異なる現象が試合で生じる。 

「投手であれば硬式野球に比べてツーシーム・カットボール・フォークが投げやすいんです。逆にチェンジアップは投げにくい。逆に打者の側からだと、準硬式野球のボールは縫い目の色が一緒なので見づらい。僕自身も最初はそこに苦労しましたけど、見極めの部分は磨けました」

 こう語るのは市立明石商(兵庫)から進学した立命館大では準硬式野球部。その後、社会人・全播磨硬式野球団で硬式野球に復帰し、今季から四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスでプレーする小平 凌内野手。「大学の準硬式野球では金属バットを使うので打球のスピードも違うし、ボールのバウンドはツーバウンド目で伸びてくる。どちらかというとソフトボールに近いですね」という守備対応も含め、準硬式野球を体験することによる硬式野球へのメリット・デメリットは両面あるようだ。

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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