第54回 高校生投手は豊作!ドラフト前に押さえておきたい31名の投手たち2016年10月16日

【目次】
[1] 速球派でありながら実戦力も兼ね備える11名の右腕たち
[2] 高校生左腕トップ6はこの投手たちだ!
[3] 大化けが期待できる14名の投手たち
いよいよ20日に行われるドラフト会議も間近に迫った。ドラフト会議を楽しむ方法の一つとして、右投手、左投手とカテゴライズして選別をしていくことが挙げられる。そうすることで皆様の贔屓球団でどういう投手を指名するべきなのかが浮かんでくる。今回は右投手、左投手のトップランクの投手、そして大化けが期待できる投手をリストアップ。この31名を最低限覚えておけば、ドラフトは十分に楽しめるはず。そんな逸材たちを紹介していきたい。
速球派でありながら実戦力も兼ね備える11名の右腕たち

今井 達也(作新学院)
まず右投手。今年は好投手が多いが、前評判が非常に高い逸材はと言われると以下の11名が挙げられる。
・今井 達也(作新学院) ※関連記事
150キロ前後の速球、キレ味鋭いスライダー、落差抜群のフォークをコンビネーションよく投げる投球は大学生さえも圧倒するほどの凄味がある。あとはゾーンに苦しむことなく自分のピッチングができて、体作りができれば、高卒2年目からローテーションも十分に期待できる投手だ。
・藤平 尚真(横浜) ※関連記事
甲子園で魅せた今井と比べると見劣りする印象を受けるかもしれないが、常に140キロ後半の速球で押す投球とフォークのキレ味には見ごたえがあり、まだまだ速くなりそうなポテンシャルと伸びしろがある。体力的な土台は出来上がっているので、1年目からデビューの可能性も十分にある投手だ。
・島 孝明(東海大市原望洋) ※関連記事
リリーフでは140キロ後半を連発するが、先発としても140キロ中盤、スライダー、カーブを器用に投げ分ける実戦派投手。どちらでも活躍できる投手だが、プロに入って起用法が試される投手だ。
・種市 篤暉(八戸工大一)
最速148キロのストレート、スライダー、フォークと1つ1つのボールの精度も高く、将来的には150キロ超えも期待出来そうな投手。時間をかければ、活躍できる投手だ。
・京山 将弥(近江)
甲子園では本調子ではなかったが、好調時ならば145キロ前後の速球を低めに集めることができ、また多彩な変化球も持っている。計画的に育成すれば、3年以内に高卒デビューも可能な投手だ。
・才木 浩人(須磨翔風)
器の大きさは近畿地区ではピカイチで、手足の長さを生かしたフォームから繰り出す速球の最速は148キロを計測する大型右腕。夏が終わってからも精力的に練習を重ね、さらに球威が増しているという。練習を視察しているスカウトにも好評価を与えており、上位での指名もあり得る。
・髙田 萌生(創志学園) ※関連記事
最速154キロのストレート、曲りが鋭いスライダー、カーブと投手としてのスキルの高さは世代を代表する逸材だが、調子の波が大きいのが欠点か。それでもそういった粗さは数年で克服できるだろう。いずれにしろ将来、戦力になっていく投手だ。
・アドゥワ 誠(松山聖陵)
196センチの長身から繰り出す角度ある速球は140キロ中盤でもかなり速く見え、さらにチェンジアップの落差も抜群。フィールディングの動きを見ても軽快で、身体能力は高い。また、走者を背負ってからの粘りも見事な投手だ。じっくりと育てれば驚くような成長を見せる可能性を秘めている。

- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
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